食品素材の記事

清水化学、顆粒タイプのグルコマンナン100%製品をラインアップ

清水化学では群馬県産のコンニャクイモ由来のグルコマンナン(水溶性食物繊維)原料を製造・販売している。多種多様な製品をラインアップする中、さらに新たにグルコマンナン100%の顆粒タイプ「レオレックスG」を発売した。

グルコマンナン粒子の大きいタイプは膨潤に時間がかかり、粒子の小さいタイプはダマになりやすいという問題を持つが、新たに発売となった「レオレックスG」はこれらの問題を解決した製品で、水に容易に分散して粘度発現することから、介護食のとろみ剤、飲料、製菓・製パン、タレ・ドレッシングなどへの応用が可能。どのような製造工程にも適用しやすい製品で、積極的な拡販を目指す。

グルコマンナンはコンニャクイモから抽出・精製される多糖類で、無味無臭、水を加えると膨潤し、粘稠性のあるゾルを形成する。他の多糖類に比べて保水力が強く、少量添加で非常に高い粘度を発現する。耐酸性・耐熱性などの安定性にも優れており、他の多糖類と併用する事で、ユニークなゲルを形成する。

同社のラインアップする製品は、高純度の「プロポールA」、易水溶性の「レオレックスRS」、速膨潤性の「レオレックスOne」、低粘度の「レオレックスLM」など多種多様で、食品の品質改良、食感改良、サプリメント、化粧品用途など、目的に応じて幅広く利用されている。

なかでも、関心の高いグルテンフリーや低糖質のパン・麺類の品質改良や食感改良向けに「レオレックスRS」や「レオレックスOne」の引き合いが増加している。小麦粉代替として米粉、大豆粉、ふすま粉などを使う際、生地がまとまらず、ぼそぼそした食感になりがちだが、グルコマンナンを添加することでグルテン代替として生地組織の骨格を形成し、まとまり感のある生地を作ることができる。

「レオレックスLM」は、これまで難しかった分子量の大きい食物繊維の多量添加を可能にし、生理活性効果も期待できる。特に飲料では適度な粘性がつき、独特な飲み心地や満足感を与えることから、粉末飲料や乳性飲料などへの採用も増えている。

関連記事

  1. 舌で感じる濃厚感や風味が持続、奥野製薬、小麦たん白分解物「ブラボ…
  2. 三栄源エフ・エフ・アイ、原料由来の臭いと戻り臭を大幅低減した赤ダ…
  3. トマト種子エキス「リコリフト™」がタイで新規⾷品(Novel F…
  4. 「生コーヒー豆エキス」が機能性表示食品で血糖値とBMI改善のダブ…
  5. リンゴンベリー種子オイルの本格提案を開始
  6. 丸善製薬、退色・変色防止剤「サンカノンFRL」の利用に関するオン…
  7. 減塩と糖質制限についてのトータル提案
    三栄源エフ・エフ・ア…
  8. 日本人女性による試験で便秘や肌状態の改善結果を得た「乳酸菌20種…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2024

食品開発展2024は終了いたしました。次回、食品開発展2025は、2025年10月15日(水)~17日(金)に東京ビッグサイトにて開催いたします。

PAGE TOP