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食品添加物メディアフォーラム開催、リスク評価について解説

(一社)日本食品添加物協会は、4月22日(月)に都内で「第41回 食品添加物メディアフォーラム」を開催した。食品添加物の安全性と有用性に関する理解を深める啓発活動の一環として開催されている。

今回のフォーラムでは、東京農業大学 応用生物科学部 食品安全健康学科 教授の中江大氏を講師に迎え、「食品のリスク評価の新たな潮流と、食品添加物のリスクコミュニケーションの重要性」と題した講演が行われた。

■食品のリスク評価に関するトピック
2017年に制定された「添加物(酵素)に関する食品健康影響評価指針」について紹介。さらに「食品用器具及び容器包装に関する食品健康影響評価」について、現段階で分かっていることを解説した。指針案はほぼできている状態という。さらに本年には食品添加物評価ガイドラインの改訂も検討されているとのこと。

■食品のリスク評価手順
食品のリスク評価は、危害要因の同定から動物試験での無毒性量推定、安全係数の決定からADI(一日摂取許容量)を決める。ヒトの摂取量(暴露量)を調べ、ヒトは遺伝的背景がバラバラであるため、それも考慮に入れ、「使用基準」を設定する。このような方法をとることで、使用基準に基づいた食品添加物は何重もの安全装置が備えてある、と考えることができる。

■動物実験はなぜ必要か?
新しい非臨床試験として、コンピュータ仮想空間を用いる試験(in silico)という手法も出てきているが、現段階では動物実験を用いずに代替法のみでリスク評価することは不可能であることも事実。逆風(例:2013年EU化粧品規制)もある。
そこで
・動物の数を削減し、苦痛を最小にすることを考えた「3Rs」という考え方がある
[Reduction(削減)、Replacement(置換)、Refinement(苦痛軽減)]
・大切なのは、試験動物は野生動物やペットとは違う存在であることを理解すること
・実験動物はほぼ同じ遺伝背景で作られており、遺伝的にバラバラであるヒトは実験には適さない
・動物実験には限界もある。動物実験で得られた変化は、常にヒトへの外挿性があるかどうかを検証する必要がある。

■食品のリスクコミュニケーションの重要性
・「リスクがない」というのは非現実的、必要なのはヒトの健康にとって許容できないリスクを回避すること。
・リスクは「あるかどうか」ではなく「どれくらいの大きさか」を考えるべき。
・「天然化学物質」「生体の成分」「永年の食習慣」は、必ずしも「リスクがない/低い」ことを担保しない。「人工化学物質」は必ずしも「リスクが高い」ことを意味しない。
・「ベネフィット・リスクバランス」=最小限で許容できるリスク下で最大限のベネフィットを得ること。ベネフィットとリスクのバランスをいかに取る方大切。
・食品添加物をイメージだけで語らず、正しく理解し、情報伝達するべきである。

中江先生からは以上のようなことが語られました。あまり良いイメージを持たれていない食品添加物です。だからこそ正しく理解することがなおさら大切であると感じました。

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