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三栄源エフ・エフ・アイ、日本果汁協会技術奨励賞を受賞
「レモン新品種“璃の香(りのか)”の香気成分に関する研究」

三栄源エフ・エフ・アイはこのたび、「レモン新品種“璃の香”の香気成分に関する研究」について、日本果汁協会技術奨励賞を受賞した。これは、果実及び果実飲料等に関連する今後の研究発展が大いに期待されるものとして、日本果汁協会より授与される賞。

“璃の香”は、農研機構果樹茶業研究部門によって、“リスボン”レモンと日向夏を交配して開発されたレモンの新品種で、耐病性に優れ、豊産性で搾汁率も高い。その風味は、まろやかな酸味と従来のレモンにはない華やかな香りがある。果汁は和食にもよく合い、料理の引き立て役としても活用が見込まれる。栽培が進んでいる佐賀県などでは、今年から露地栽培で着果が始まり、試験的に出荷される見通し。

同社は農研機構果樹茶業研究部門と共同で“璃の香”の香り特性の解明に取り組んできた。その結果、“璃の香”は一般的なレモンの香りに加え、カンキツ系の華やかな香り成分であるシトロネラールが特徴で、従来のレモンにはない要素を兼ね備えた香りの構成であることを解明した。この特徴成分は、スダチやカボスといった和カンキツと共通するもので、和食との相性の良さに貢献していると考えられている。

同社では、今後もカンキツやフルーツの新品種を香りの側面から研究し、国産農産物の発展や開発に貢献できるよう努めていく方針。

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