食品素材の記事

トレハロースHCの販売を強化

FDJは、中国大手アミノ酸メーカー、梅花グループ(Meihua Biological Technology Group Co.、Ltd)が製造する「トレハロースHC」の販売強化に乗り出す。トレハロースHCは、原料とうもろこしからの完全一貫生産により、絶対的な安定供給力と低コスト化を実現し国内外で強固なサプライチェーンを構築しているのが大きな強み。梅花グループの日本事務所として10年来手がけているグルタミン酸ナトリウム(MSG)や核酸系調味料(5′-リボヌクレオチド二ナトリウム)と同様、トレハロースにおける日本品質のサポート体制を強化し、国内主導のトレハロース市場においてBCPの観点からも訴求していく。

梅花グループのトレハロースは、モンゴル自治区の広大なとうもろこし畑の中にある通遼(トンリャオ)工場で作られており、年産3万トン体制で国内外に供給している。現地周辺のとうもろこし畑から原料を調達し、自社工場で製造したコーンスターチを液化後、糖化酵素で酵素分解してトレハロースを製造しており、ナノ化ろ過とクロマトグラフィー分離を組み合わせて精製することでトレハロース含量を高めるなど、一連の製造方法は日本で特許(第7062090号)を取得している。Kosher、Halal、BRC、ISO、Non-GMOなど複数の認証を取得しており、用途に応じて食品、化粧品、医薬品の各種グレードを揃える。

日本窓口となるFDJでは、異物混入や色調のチェック、粒度など品質向上の取組みを強化し、トレハロースHCは20kg入りで提供。中国・大連から福岡、横浜をストックポイントに迅速な納入体制で配送する体制を敷いており、品質面とコスト競争力の両面から普及拡大を目指している。今春に本格販売を開始して以来、BCPの観点からも引合いが増えているという。さらなる業容拡大を図るべく、天然調味料や機能性調味料など加工食品向けの関連素材を拡充しており、多様化する顧客ニーズに対応したサービスの充実化に努める意向。

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