食品素材の記事

クロロゲン酸の新たな脂肪吸収抑制メカニズム

オリザ油化は、「生コーヒー豆エキス」の主成分クロロゲン酸について、新たな脂肪吸収抑制メカニズムを解明し、特許を出願したことを発表した。

同社が20年以上前に行った研究では、クロロゲン酸類のダイエットメカニズムが、肝臓の脂肪燃焼促進(CPT(カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ)の発現促進)であることを見出していた。この研究をもとに、クロロゲン酸を含有する生コーヒー豆エキスを商品化し、ダイエット素材として世界的に展開してきた。

さらにこのたびの研究では、クロロゲン酸が、分解された脂肪の小腸粘膜からの吸収も抑制するというメカニズムを解明した。

小腸モデル細胞を用いて、分解された脂肪酸の腸管細胞への取り込みとトリグリセリドへの再合成を調べる手法を開発し、クロロゲン酸の脂肪吸収抑制作用を評価した。その結果、クロロゲン酸は①オレイン酸の腸管壁への吸収を抑制、②オレイン酸からトリグリセリドへの合成抑制または③トリグリセリドを運ぶカイロミクロンの合成を抑制している可能性が考えられた。

クロロゲン酸を主成分とする同社の「生コーヒー豆エキス」は、肝臓での脂肪燃焼促進、脂肪酸の吸収抑制以外にも、血糖値上昇抑制機能を有しており、機能性表示食品にも利用されている。

カリフォルニアでGLP-1フレンドリーなアイスクリームが登場

韓国のメーカーが精密発酵事業の拡大のため約920万ドルの投資を獲得

関連記事

  1. 血流改善や抗アレルギー効果が確認されている日研フードの「静岡県産…
  2. 東洋新薬、大麦若葉末の腸内細菌叢改善作用を確認
    ―東京大…
  3. ラフマ葉抽出物「VENETRON®」が健常女性の月経に伴う不定愁…
  4. 新しいスポーツニュートリションとしてケルセチンフィトソームを発売…
  5. 味の素 イスラエル発! 新素材戦略、新ベジタブルドリンク新製品発…
  6. 植物性原料でキャラメル味を付与できる新素材を上市
  7. 日成共益、ウキクサ由来の高たん白栄養食品素材「LENTEIN™(…
  8. カイコハナサナギタケ冬虫夏草でヒトの認知機能改善効果を確認

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2026

海外ツアー情報

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、セミナーなどツアーならではの企画もございます。

ナチュラルプロダクトエキスポ2025

2026年3月1日(日)~7日(土)

ナチュラルプロダクトエキスポ

アメリカ市場視察 ツアー

PAGE TOP