スポーツ時における栄養補給や疲労回復などで活用されているアミノ酸。この1年はBCAAやEAA、リジン、オルニチンなどの引き合いが高まった。機能性研究は「腹部不快感」「脱水症」に関する論文が報告されており、アスリートが抱える課題にスポットをあてた知見が報告されている。スポーツ用途以外では、日常の疲労感軽減や血圧対策、高齢者のサルコペニア対策などの商品開発が進み、機能性表示食品は歩行機能や睡眠、血糖値、血圧などをテーマとする商品が届出受理されている。
アミノ酸+αで差別化
サプリメントや健康食品で利用されるアミノ酸は、素材ごとの特性を生かした用途提案が進んでいる。BCAA、グルタミン、アルギニンなどは筋肉増強・疲労回復に、チロシンは集中力、GABAやトリプトファン、テアニンはメンタルケアを訴求する商品への採用が目立つ。このほか、グリシンやシステインは美容・アンチエイジング、シトルリンは血流、オルニチンは肝機能、メチオニンは腎臓機能、グルタミンは胃サポートをテーマとする幅広い用途提案が進む。商品形態はパウダーや粒、ゼリードリンクなどの商品化が進んでいる。
ネット通販Amazonの売れ筋(7月24日現在)では、フィットネスや筋肉増強を目的としたものが好調に売れている。『PLATINUM』(アルボ)、『クレアチン』(ハルクファクター)、『レイズEAA』(REYS)などが上位にランクイン。亜鉛やトンカットアリといった活力素材をプラスしたものや香料・甘味料不使用を謳ったもの。厚労省が認めた栄養機能食品を訴求するもの。必須アミノ酸を全て含有するなどの訴求
ポイントが発信されている。
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