特集

【南米・機能性素材】マカ筆頭に南米素材が身近に

 健食業界で広く利用されている南米原産の機能性素材。「天然由来」「希少性」「ストーリー性」といった南米原産の持つイメージの良さに加え、エビデンスデータが備わり、利用分野が広がると共に、ユーザーの裾野拡大に繋がった。最近は、アグロフォレストリー、アップサイクルなどに関わる素材も多く、SDGsの観点からも注目度が増している。活力系素材として人気のマカは、エビデンスデータの蓄積が進み、フェムケア商材への利用が拡大。睡眠領域で機能性表示食品も誕生した。アサイーは、アサイーボールがZ世代に人気を呼び、ブームが再燃。カフェやレストランなど外食業界にも広がっている。ビタミンC高含有のカムカムやアセロラ、抗酸化活性の高いマキベリーなども市場開拓が進む。このほか、抗肥満、ダイエット訴求のチャデブグレ、栄養価の高い藻類・クシュロといったニューフェイス素材も登場している。

エビデンス蓄積が結実 健食、一般食品まで利用拡大

 南米地域は天然素材の宝庫として知られる。マカ、キャッツクロー、ゼラニウムディエルシアナム、アサイー、アセロラ、カムカム、マキベリー、ゴールデンベリー、キヌア、チアシード、マテ茶、パフィア、サチャインチ、ガラナ、ムイラプアマ、ウアナルポマチョ、パフィア、ピタヤ、アグアヘ、タルウィ――など、個性豊かな機能性素材が多数ある。
 これら南米原産の機能性素材が広く利用されるきっかけの1つとなったのが2010年前後に米国で起きたスーパーフードの大ブーム。数年後に日本市場でも火が付き、アサイーやチアシードがブレイク。
その後、様々な南米発のスーパーフード素材が脚光を浴びるようになった。さらに、原料サプライヤーによる安全性・有効性に関するエビデンスデータの蓄積が進み、ブームで収束することなく、健康食品、一般食品への利用に拍車が掛かった。
 近年は、メキシコ料理やペルー料理などを提供するレストランも増えており、南米食材への関心が高まり、ユーザーの裾野も広がっている。

該当記事および過去のバックナンバーは、電子版ページからも閲覧いただけます。

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP