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【抗肥満・抗メタボリックシンドローム】高止まりする肥満人口、対策サプリ関心高く

 受理総数が遂に10,000品を超えた機能性表示食品。なかでも血圧や中性脂肪低下、内臓脂肪低下など、抗メタボ領域の機能性表示食品は4,000品近くを占め、主要カテゴリーとして安定した人気を誇っている。今年からPRISMA2020準拠でのSR・新様式での届出に制度が変更となったが、徐々に新準拠対応のSRによる受理も出てきており、届出の機運も活発化しつつある。一方、海外ではメタボ大国の米国で関心を集めているのが「GLP-1」に注目した商品。GLP-1は血糖値を下げるホルモンで、近年国内でも「GLP-1ダイエット」として、GLP-1受容体作動薬を自由診療枠で受けるケースが増えるなど認知が広がっている。健康食品業界でも、GLP-1の分泌を促進する作用機序を持つ素材が登場するなど、今後さらなる関心が寄せられると予想される。

抗メタボニーズ高く、関連機能性表示食品は増加

受理総数10,000品を超えた機能性表示食品。テーマ別では、糖や脂肪、コレステロール対策など、メタボ対策関連商品は4,000品近くを占める巨大マーケットだ。機能性表示食品として受理しいている商品の表示カテゴリー別では、最多が「内臓脂肪」の1,349品。以降、「BMI」1,261品、「中性脂肪」1,254品、「血糖値」1,247品、血圧「1,206品」と続く(Wクレーム・トリプルクレームは重複・表グラフ参照)。ここ数年で飛躍的に伸びているのが「内臓脂肪」と「BMI」。対策素材のバリエーションが増えたことで、企業の届出意欲も高まっていることが窺える。抗メタボ領域の届出が増加する背景には、メタボ人口の高止まりが挙げられる。厚労省が発表した「2023年度特定健康診査・特定保健指導の実施状況について」では、男女を合わせた全受診者に占めるメタボ該当者の割合は16.6%。特定健診の導入がスタートした2008年度の14.4%と比較 し2.2 % 増 加 し て おり、メタボ人口が減らない現状が明らかになっている。こうした状況から、食品による対策ニーズも年々高まっており、特保や機能性表示食品、健康食品への引き合いが出てきている格好だ.

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