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特集【プロテオグリカン】市場規模400億円突破、快進撃続く 健食・化粧品ともに好調、海外展開も加速

プロテオグリカン(PG)の市場拡大が続いている。原料は、健食向け原料製造が2ケタ増で推移する北海道産サケ鼻軟骨由来を中心に、サメ軟骨、イカ軟骨由来などが流通。市場規模は400億円を突破したとみられる。美容・関節系の豊富なエビデンスを背景に、化粧品、健康食品向けの原料供給は順調に推移。特に関節系サプリの引き合いは著しく伸びており、機能性表示食品は昨年の9品目から17品目(*5月末現在)に増加。一丸ファルコスによる米国展示会でのアワード受賞に加え、あおもりPG協議会による海外9か国での「あおもりPG」商標登録完了など、海外展開も本格化している。

青森県の産学官連携、市場を牽引
美容系や関節系の豊富なエビデンスを背景に、プロテオグリカンは、コラーゲンやヒアルロン酸と並ぶ市場規模に成長している。化粧品、健康食品ともに伸びており、健食用途の原料製造量は2 ケタ増で推移。化粧品需要もインバウンドの旺盛だった一昨年の特需の反動があるものの、順調に拡大していることから、市場規模は400億円を突破したとみられる。PG市場拡大の背景には、青森県の産学官連携によるPG市場拡大の取組みがある。そもそもの発端は、2011年に青森県が策定したプロテオグリカンを核とする新産業振興基本戦略がある。当時、自治体が単独の機能性素材に予算を取る例は全国的にも極めて珍しいケースとして話題に。また、弘前大学における長年の研究を基に、従来困難だった量産化の礎が、美容・関節系の豊富なエビデンスとともに産学官連携できた点も大きい。

語り継がれる故・高垣教授の発見
プロテオグリカンの本格的な研究は、長年にわたり糖鎖研究の盛んだった弘前大学医学部の故・高垣啓一教授らによって1980年にスタート。プロテオグリカンは、コアタンパク質と、糖鎖の一種であるグリコサミノグリカンが幹と枝のような一定様式で結合している分子の総称。人間を含む全動物の軟骨や皮膚などに豊富に存在し、細胞と細胞の間を埋めて固定化する役割を担い、足りなくなると肌のシワや関節痛などが誘発される。当時は、主に牛や鯨などの軟骨を原料に、クロロホルム、メタノール、グアニジン塩酸塩など、毒性や有害性のある薬品を使用しながら、複雑な工程で精製していたため、1 g 3,000万円と金よりも高価な研究試料であり、商業的活用の不可能な「夢の機能性成分」だった。

こうした中、もともと釣りが好きだった高垣教授は、「サケをプロテオグリカンの精製に利用できないか」と考え、1998年から本格的な量産化に向けて地元の優良企業である㈱角弘と共同研究を開始。有害な試薬を一切使用せず、安全かつ簡便で低コストの抽出を模索する中、気分転換にと出かけた弘前市内の居酒屋で、何気なく注文した酒の肴「氷頭(ひず)なます」にヒントを得る。

本記事は「健康産業新聞 1667号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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