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特集【関節対応素材】エ ビ デ ン ス ベ ー ス の 関 節 対 応 素 材 に 引 き 合 い 、「ロコモ」「スポーツ」に照準

関節対応サプリ市場において、MSM、非変性Ⅱ型コラーゲン、ユニべスティン、グァバ、コラーゲン含有ミネラル複合体、オリーブ、HMB、ボスウェリアなど、多種多様な“ジョイントサポート素材”が台頭している。原料サプライヤーでは、一大市場を形成するグルコサミンとの相乗効果研究に取り組み、機能性・体感性向上を訴求ポイントに複合素材としてのブレンド提案を推進。一方で、「抗炎症・鎮痛」「軟骨修復・再生」を併せ持つ新規のジョイントサポート素材として、単体での市場構築を狙う。「抗炎症」の観点から、ウコン、クロレラ、DHAなど、大型素材が関節対応サプリ市場にアプローチするケースも目立つ。

■グルコサプリとの相乗効果研究に商機も

本特集では、国内流通量60tが射程に入ったMSM、機能性表示対応素材として急伸する非変性Ⅱ型コラーゲンのほか、タイでブレイクするコラーゲン含有ミネラル複合体「プロテタイト」、米国から上陸した関節対応の大型素材・ユニべスティン、植物由来原料として注目高まるボスウェリア、グァバ、ショウガなど、“ポストグルコサミン”として期待高まる「次世代の関節対応素材」を紹介する。

原料サプライヤー各社では、1,000t超の国内流通量を誇るグルコサミン市場への“マーケットイン戦略”を推進してきた。グルコサミンのサポート素材として、「抗炎症・鎮痛」「関節のこわばり抑制」「筋肉サポート」などを切り口に、差別化素材として流通量を拡大している。グルコサミンサプリメントへの“プラスオン”で採用された素材は、コンビネーション効果に関する研究が評価されているようだ。

MSMでは、インド(ハイデラバード市二ザム医学大学)で行われた試験が代表的。変形性膝関節症患者(118名)を対象に、12週間にわたり、MSMとグルコサミンの併用効果を検証した結果、関節の痛み・腫れ等が改善され、併用により最も強い改善が認められた。

■機能性表示130品に、オリンピック前に上市ラッシュか

関節対応素材のサプライヤーは、「ロコモ対策」「機能性表示食品の開発」「スポーツサプリの開発」に照準を合わせている。美容・ダイエットに続く大型マーケットとして、予備群4,700万人と試算されるロコモティブシンドローム市場への期待は大きい。サントリー、久光製薬、ダイドードリンコ、ディーエイチシーなど、大手各社がロコモ対策に訴求を絞った商品をラインアップ。調剤薬局やDgSチェーンがロコモ・関節対応商品をPB化する動きも加速している。

「機能性表示食品の開発」では、「トクホにない分野のため、表示メリットが大きいカテゴリー」として注目され、施行前から採用が決定していたサプライヤーもある。関節カテゴリーの機能性表示食品は、グルコサミン塩酸塩のほか、非変性Ⅱ型コラーゲン、プロテオグリカン、HMBなど、130品(2020年1 月現在)が受理されている。

機能表示は「関節の柔軟性、可動性のポート」「軟骨成分の過剰な分解を抑える」「関節軟骨の維持・保護」など。某老舗製薬メーカーでは「今春には新素材で届け出する予定」という。「スポーツサプリの開発」では、オリンピック開催を目前に、大手スポーツメーカーやフィットネスが商品化を進めている。筋肉サポート・筋肉痛改善・運動パフォーマンスの向上など、エビデンスの拡充に伴い、アスリート・アクティブシニア向けサプリでの採用も目立つ。MSM、ユニべスティン配合商品を開発したゴールドジムをはじめ、フィットネス・スポーツジムが商品化するケースが目立つ。ファイテンでは、非変性Ⅱ型コラーゲンを関与成分とした機能性表示食品「ヒザシャキ」が受理されている。

本記事の続きは「健康産業新聞1685号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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