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「メディケアフーズ展2014」、盛況に

介護食・高齢者食、有望市場に熱い視線
 介護食・高齢者食に熱い視線が集まる――。今月19、20日の2日間、東京ビックサイトで「メディケアフーズ2014」(併設:統合医療展「IMEC2014」)が開催された。全体で205社・220小間となり、過去最大規模で開かれた。


 2 兆円を超える市場創出が期待される介護食・高齢者食。開催初日の午前10時スタート時点で登録所は長蛇の列に。その後も多くの来場者が駆けつけ、会場は終日熱気に満ちあふれた。
 出展社は、業界の有力企業をはじめ、大手食品、調味料メーカーのほか、新規参入企業も。「施設スタッフ、栄養士、調理師など現場に携わる方々の生の声を聞くことができ、非常に参考になった」「初日より絶え間なく人が訪れ、休憩が取れないほど。嬉しい悲鳴」「管理栄養士、栄養士の来場者が多く栄養学に対する知識が豊富。商材の良さを理解してもらいやすい」など、満足度の高い声が各ブースから聞かれた。また市場の将来性を見込み、百貨店や家電量販店、通販業者などさまざまな業種の来場者が訪れており、「新たに介護食を扱い始めた流通業者と商談できた」「異業種の来場者が明らかに増えた」など、市場の広がりを肌で感じた声も聞かれた。
 会場内は介護食・咀嚼食、医療食・栄養調整食、給食食材、高齢者向けデザート・スイーツ、宅配食・在宅高齢者食、健康志向食品などの商材・サービスがずらりとならんだ。今年、出展商材の中で目立ったのは、食材の“ 味・風味”“栄養強化”“柔らかさ”に加え、“見た目”を重視している点。
 ミキサー食(食材をミキサーにかけて、どろどろした液体状にした食事)だと、食べやすい反面、食欲が高まらないという利用者の声があった。広島県立総合技術研究所食品工業技術センターは、「見た目は普通の食事と変わらない,やわらかいおいしい食事」を実現させた特許技術・凍結含浸法を紹介。同技術を利用した食材を展示した日本水産のブースは多くの人で賑わっていた。ニュートリ―は、栄養・嚥下サポート食「ソフティア」シリーズを展示。ブース内で料理実演し、もとの食材とほとんどかわらない形状の料理を来場者に提供。担当者は「食事は五感で楽しむもの。料理レシピを知って頂くことで、利用シーンを広げたい」と話す。

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