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【特集】ブルーベリー 国内流通量100トン突破

「機能性表示」で加工食品に商機

ブルーベリーの原料流通量が100トンを突破した。「ブルーベリー=目に良い」というイメージが定着し、安定した市場を構築。有力通販企業の多くがブルーベリーサプリをラインアップに加えている。味の良さを生かし、スーパーフードとしての採用も増加傾向に。市場活性化に一役買っている機能性表示食品の受理数は、昨年同時期の5品から14品に増えた。さらに今年3月にはファンケルから、ビルベリーを関与成分とする若い世代向けの機能性表示食品「スマホえんきん」が上市された。ブルーベリー市場は成熟期から新ステージに突入、賑わいを見せている。

原料価格は安定

本紙がブルーベリーの主要サプライヤー等への聞き取りを行った結果、健康食品用途を中心とするブルーベリー原料の国内流通量は100トンを突破したと推計される。10~20トンクラスの中堅サプライヤーが数字を伸ばしたのが要因だ。
北欧産ビルベリー原料は過去に人件費の高騰等で価格が上昇したこともあったが、主要企業の声を総合すると、近年は比較的安定。キロ当たりの原料価格は 7 ~ 9 万円台が中心となっている。
一方で他の果実のアントシアニンを混ぜるなどした安価な粗悪品が流通しており、主要各社では、ビルベリー由来アントシアニンの分析、産地証明書を出すなど、“偽ブルーベリー”への対策を進めている。
成熟しつつあるとの指摘もあるブルーベリー市場だが、ペットのアイケアサプリに採用されるケースもあるなど、裾野は広がりを見せている。
ただ実態としては、ルテインなど4成分を関与成分とする「えんきん」にシェアを奪われたといった企業もあるようだ。末端市場では引き続き、わかさ生・・・

機能性表示食品は14品受理
注目商品「スマホえんきん」登場

市場を活性化させたのはやはり機能性表示食品だ。ブルーベリーのアイケア効果は一般にも広く認知されているが、パッケージや広告で「目の疲労感を軽減」などとダイレクトに訴求できるインパクトは大きい。あるサプライヤーでは、「他のアイケア素材ではなく、ビルベリーでやりたいという問い合わせが多くなっている」と話す。
機能性表示食品は 3 月現在、ビルベリー由来アントシアニンを機能性関・・・

「同等性」がキーワードに

主要サプライヤーに話を聞くと、概ね好調・堅調といった企業が目立つ。
ビルベリーの世界的サプライヤー・インデナジャパンでは、エキス全体を管理した常に一定の品質の原料「ミルトセレクト」を用意。商業代理店のユニキスと協力し、同原料のみに利用可能な研究レビューを用意して差別化を図る。
常磐植物化学研究所は「目の乾きを緩和」する機能性表示が可能なビルベリー抽出物「ビルベロン」を供給。すでに受理実績を有し、原料供給は好調に・・・

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