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イギリスでAIを使った食品ロス削減が期待される

イギリスでは、ネスレと慈善団体FareShareが協力して、AIプラットフォームを使った食品ロス削減の実証実験を行っている。

政府の統計によると、イギリスでは年間1,070万トンの食品が廃棄されており、そのうち60%は家庭、15%は農場、13%は製造業者、10%がホテル・飲食店、2%が小売店から出ているという。

実証実験中のAI搭載プラットフォームは、食品メーカー、物流業者、慈善団体を結び付け、余剰食品を供給する企業と受け取る企業をマッチングするサービスである。このサービスにより、約700トンの余剰食品の再配分が期待される。以前ネスレのある工場で2週間にわたり行った試験では、87%のまだ食べられる食品のロスを削減することができたという。

イギリスでは数年前から、食品事業者に対し、食品廃棄量の報告を義務付ける規制について協議されてきた。しかし、当時は制定に至らず、数年越しに具体的な検討が行われている。2022年当時、大企業の3分の2はこの法案に賛成の意を示しており、昨年10月には、テスコやダノンなどのメーカーが、報告を義務付けることを政府に対して要請した。これらの自主的に食品ロスの量について報告している企業は、環境面でも経済面でもメリットを感じているという。

実証実験の終了後、このサービスを食品サプライチェーン全体に大規模に適用し、余剰食品の再配分プロセスを合理化、加速化することでフードロスの削減を目指す。

[2025.6.12] [https://www.ingredientsnetwork.com/

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