食品素材の記事

オリザ油化、ドライマウスの症状や口臭を改善する「花椒オイル」の提案

オリザ油化は、花椒の果皮を使用した新オーラルケア素材「花椒オイル」を2日~4日に開催された「食品開発展2019」にて発表した。花椒果皮に含まれる関与成分には唾液分泌促進効果があることを突き止めた。

花椒はミカン科サンショウ属の植物で、果皮には特有の辛味と風味がある。花椒には健胃、消炎、駆虫、発汗などの効果があるため中国では伝承的に食されており、麻婆豆腐などの中華料理をはじめ、最近ではスナック菓子やカップ麺にも多く使われるようになって話題となっている。

花椒を食べた際の痺れ感と共に促される唾液分泌には、ヒドロキシ-α-サンショオールが関与しており、ヒドロキシ-α-サンショオールが侵害刺激受容体のアゴニストとして作用することで花椒オイルに強い唾液分泌促進作用のあることが臨床試験で確認されている。新オーラルケア素材「花椒オイル」は、唾液分泌を促進することで口やのどの乾燥感や口臭などのドライマウス症状を改善することが期待できる。

近年、中高年女性に口やのどの異常乾燥感、唾液のネバネバ感、舌痛などドライマウスの症状に悩む人が増加している。ドライマウスは唾液分泌量の低下や唾液の質の変化により生じ、食物の摂取困難や滑舌に支障を来すことにより生活の質(QOL)を著しく低下させ、口臭、虫歯、歯周病の発症リスクを高め、誤嚥性肺炎などの全身疾患にも関与することが知られている。

同社では、高齢化とともに今後増え続けるドライマウス人口に対応していくために「花椒オイル」の販売促進を強化していく。キャンディ、グミ、チューインガム、チュアブルタイプの打錠品、歯磨き剤や口腔洗浄剤など、多角的に提案をしていく。

三栄源エフ・エフ・アイ、日本果汁協会技術奨励賞を受賞
「レモン新品種“璃の香(りのか)”の香気成分に関する研究」

和歌山県産の梅の種を使った「梅種炭粉末」発売

関連記事

  1. ノコギリヤシのブレンド品を見分ける検証法を論文発表
  2. 黒ウコン抽出物「SIRTMAX®」が「体脂肪の減少」で韓国MFD…
  3. 池田糖化工業、6-ジンゲロール、6-ショウガオールを規格化した「…
  4. CamiloCoteによるPixabayからの画像 テルヴィス、アガベイヌリンの抗糖尿病作用に関する結果を発表
  5. 森永乳業、ラクトフェリンが樹状細胞(pDC)を活性化することを確…
  6. P-LAB プラントベース認証スタート “第三の選択肢”で日常食を狙う 一般…
  7. アジアで伸長するコスクラ社のイヌリンとエンドウ豆たん白
  8. スポーツやフェムケア向け素材として有望な北海道産の赤ビーツパウダ…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

海外展示会のツアー開催

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、ツアーならではのセミナーなどの企画もございます。
資料請求は【こちら】

■2025年予定
・12月1日(月)~8日(月)
Fi Europe/ルサッフル社訪問/欧州市場調査(パリ、ブリュッセル、ロンドン)

■2026年予定
・3月3~6日 米国
Natural Products Expo West

食品開発展2026

PAGE TOP