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「総合プロテイン事業」を進める日成共益、新たなたん白素材を拡充

日成共益では「総合プロテイン事業」としてたん白素材の拡充を進めている。すでに乳たん白をはじめ、アーモンドプロテイン、フィッシュプロテイン、エンドウ豆や米由来の植物性プロテインなどたん白原料を各種販売している。さらに最近、「ピーナッツたん白」と「ビール粕たん白」についても新たに上市した。

■ピーナッツたん白
ピーナッツを原料とした「Roasted Peanut Protein(ローストピーナッツプロテイン)」は、ピーナッツ油の搾り粕を原料にしたたん白素材で、たん白含量は46%以上(参考値)。中国山東省にある大手ピーナッツ油メーカーRushan Jinguo Food社の製品で、昨年3月にラインを増設して食品グレードのたん白素材の製造を開始している。飼料としての利用から食品への有効活用を考えたアップサイクルフードでもある。

濃厚感のある香ばしいピーナッツ風味を有するのが最大の特徴で、たん白の強化とおいしさを両立できる素材として提案していく。特に飲料や菓子、ベーカリーなどに適しており、プラントベースフードにも応用できる。分散性に優れており、だまになりにくいため作業性も良い。焙煎しているため商品名に「ロースト、焦がし」という表現を使うことができる。原料となる搾油前のピーナッツも品質の一番高い食品グレードの原料を利用しており、カビや農薬がつきやすい部位である殻や薄皮を除去し、品質管理を徹底している。日本向けの厳しい菌数規格にも対応。工場はISO9001、BRC等の認証を取得している。

中国ではピーナッツ由来たん白が飲料や植物ミルク、加工食品の物性改良・風味付けなど幅広く利用されている。同社では「おいしいたん白」素材として、飲料や菓子のたん白強化で利用しやすさを訴求するとともに、畜肉加工品など多彩な分野に提案していく。

■ビール粕たん白
新たに取り扱うことになったビール粕たん白は、大麦70%・米30%のビール粕から抽出した米国EverGrain社製のたん白素材。EverGrain社はバドワイザーのメーカーとして知られるアンハイザー・ブッシュ社から出資を受けている企業で、今まで廃棄したり飼料にしていたビール粕のアップサイクルを考え、たん白素材として製品化した。たん白含量は85%以上で、溶解性が高く、耐熱性がありゲル化しないため飲料や菓子といった一般食品にも利用できる。

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