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抗炎症ペプチドをAIで特定 BASFジャパン、玄米プロテイン「PeptAIde™」上市

BASFジャパンは、炎症を抑えるペプチドを含有する玄米由来の機能性プロテイン素材「PeptAIde™」の販売を開始した。Nutitas社の保有するAI技術を活用して、新しい抗炎症機能を有するペプチドを特定し、厳選された玄米を原料にBASF本社独自の抽出、酵素技術で製品化している。

運動後のリカバリーと筋肉に重要なプロテイン補給を想定した、淡い灰褐色の粉末製品で、ペプチド特有の苦味や収れん味がなく、玄米由来の香ばしさを有するのが特徴。アレルゲンフリー、グルテンフリー、GMOフリー、動物由来原料フリーに仕上げており、女性をターゲットとしたスポーツニュートリション市場へ提案していく。

新開発のPeptAIde™は、AIで調査した消費者ニーズ(抗疲労等)をもとに、炎症を抑えるペプチド配列をスクリーニングして同定し、その生理活性ペプチドを多く含む食品素材として玄米を選出し製品化されている。

PeptAIde™を用いた初期臨床試験では、炎症性サイトカインのTNF-α、TNFレセプター、IL-6の結合親和性が高く、炎症反応を調整することを確認済み。今後臨床試験などを実施し、最適な量を設定していく意向である。

日本市場を担うBASFジャパンでは、エナジーバーや粉末飲料、ドリンクなどを有望視しており、糖質カットのミールリプレイスメント向けに提案している。

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