今年の健康茶市場は、黒豆茶やゴボウ茶、よもぎ茶、そば茶、杜仲茶、スギナ茶などの需要が高まった。テーマ別でみると、ダイエット・脂肪燃焼系、血圧・血糖値ケア、美容・エイジングケア、リラックス系がトレンドに。健康志向の高まりを受け、ブランドオーナー各社はターゲット層ごとのライフスタイルに即した商品開発を加速している。40代以上を対象とする生活習慣対策、20〜30代女性向けの美容・腸活訴求、ノンカフェインを切り口としたラインアップを拡充。高齢者層に対しては血糖値や血圧管理をサポートする製品群を投入している。リラックス系ではカモミールやミントのハーブティーが浸透。機能性を強調した高付加価値戦略を進めている。
生活習慣対策・美容志向を背景に 底堅い需要を獲得
健康茶市場は生活習慣対策や美容目的、ナチュラル志向を背景に底堅い需要を獲得している。生活習慣対策では黒豆茶や杜仲茶、ゴボウ茶などの引き合いが高まっている。
通販チャネルでは、ティーバッグや粉末タイプ、ペットボトルタイプといった利便性の高い商品が売れ筋。美容・エイジングケアをテーマとするルイボスティ、黒豆茶、はと麦茶のほか、リラックス系ではカモミールティー等のハーブ系。ダイエット・脂肪燃焼系ではゴボウ茶や杜仲茶等が販売されている。定額制のサブスクリプションサービスも市場拡大を後押し。代表例として、毎月 3種類の茶葉と、
それに合わせたレシピ情報を収録した冊子をセットで提供するプランもある。
食系チャネルでは、「黒豆茶」「どくだみ茶」が家庭用として定着。黒豆茶は黒豆の香ばしさと美容イメージで女性層を中心に支持されている。どくだみ茶はデトックス目的の需要が。桑の葉茶・菊芋茶は糖質対策や血糖値ケアでの需要を獲得している。ペットボトルでは脂肪の分解を助けるトクホ緑茶や血圧対策のゴマ麦茶が圧倒的シェアを獲得している。
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