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食品開発展、国内外から4万人 20社超が乳酸菌展示、「機能性表示」関連も多数

食品開発展2018b

「食品開発展2018」(主催・UBMジャパン)が3 ~ 5 日、東京ビッグサイトで開催され、満小間となる約860小間の規模で実施された。出展企業数は約580社。国内外から3 日間で4 万317人が来場した。海外来場者は3,185人。出展企業からは、「新規乳酸菌への関心が高かった」「業界の景気の良さが感じられる」といった声が聞かれた。

食品開発展2018a

会場は、西1・2 ホールとアトリウムを最大限使用。機能性素材や受託サービス等の「H i」、分析機器等の「S-tec」、食品の美味しさを向上させる添加物等の「FiT」――の3ゾーンで行われた。

出展企業によるプレゼンテーションセミナーは約370で過去最高数。プラズマローゲン、カロテノイド、オメガ3 、ローヤルゼリー、CoQ10、ボタンボウフウ、ラクトフェリン、GABA、乳酸菌、クリルオイル、クロレラなどに関する最新情報が提供された。

また、34の記念セミナーを実施、2,736人が聴講した。食品開発で重要性を増す知財戦略、市場が活性化するプロバイオティクスやスポーツフード、コラーゲンの作用メカニズムなど、興味深い講演が相次いだ。

会場内の展示で目立ったのはダイエット・美容のほか、スポーツ対応、脳機能対応、ロコモ対応など。「育毛」「日焼け止め」「オーラルケア」「アンチドーピング」といった訴求も見られた。

機能性表示食品制度に対応する素材では、DHA・EPA、GABA、HMB、オリゴ糖、グルコサミン、カロテノイド、イチョウ葉、サラシアなどが展示された。“ダブルヘルスクレーム”が可能なことや、新規表示を提案する企業もみられた。また複数の特許業務法人が出展、食品開発の観点から、特許戦略等に関する記念セミナーやプレゼンが関心を呼んだ。

市場が活性化する「乳酸菌」関連は20社超が展示、プレゼンセミナーも活発に行われた。新規乳酸菌の披露もあり、乳酸菌サプライヤーからは「中国と台湾からの問い合わせが多かった」との声が聞かれた。

海外企業は約100社で、中国、韓国、米国、ノルウェー、カナダ、スリランカ、インド、スイスなどの企業が出展した。台湾からは15社が出展、台湾緑藻工業では、パウダー・タブレット・エキスの3タイプのクロレラを提案した。今回初出展のTaiwan Direct Biotechnologyでは、大量生産が可能になった台湾産オーガニックエキナケアエキスを中心に、赤ハトムギ、ウコンの原料提案を行った。TCIはオレンジピール酵素や赤キヌア、TCI633乳酸菌などを提案。年内に日本支社を設立予定だという。

「S-tec」ゾーンでは、フジキカイが大小間を構えたほか、機能性成分の分析などをアピールする企業も。昨年スタートした「FiT」ゾーンでは、パンや麺などの食味や食感を改良する新素材などが展示された。

次回、30回目の節目となる「食品開発展」は、2019年10月2~4日、同じく東京ビッグサイト西1・2ホール&アトリウムで開催。「健康、安全・衛生、美味しさ」に関する素材・サービス等が集結するビジネストレードショーとして行われる。

問い合わせは03-5296-1017まで。

本記事は「健康産業新聞 1654号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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