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論文数4万超、臨床試験4,000件超 世界規模で市場成長続くDHA・EPA(特集:DHA・EPA)

医薬品やトクホなどの実績を背景に、健食素材でも群を抜いた論文数を誇るDHA・EPA の市場拡大が進んでいる。機能性表示食品では、中性脂肪の低下、認知機能改を訴求する代表的なヘルスクレームを中心に、末梢体温やレム睡眠などの新ヘルスクレーム、W 表示による差別化などが見られる。スポーツニュートリション分野、ペットフード用途など新領域への用途開拓も進む。

GOED、1日当たり500㎎摂取を推奨

米国EPA・DHAオメガ3業界団体GlobalOrganization for EPA and DHA(GOED)によると、2021年の世界市場規模は15億3,000万ドル(前年比5.5%増)で成長している。DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)は、体内でほとんど生成されない必須脂肪酸の一種。原料には、サーモン、マグロ、サバ、イワシ、カタクチイワシ、ニシン、サバ、ホキ、タラなどの脂肪または油性の魚、魚の体または肝臓の油、オキアミなどの海洋甲殻類由来のクリルオイル、カラヌルオイル、イカ油などがある。漁獲量の減少の観点から、微細藻類由来も台頭している。GOEDでは、1日当たり500㎎の摂取(EPA・DHAを組み合わせて)を推奨している。EPAは1960年代後半にグリーンランドに住むイヌイットが心臓病で亡くなる人の割合が低いことに注目した研究を機に、様々な機能研究が進行。ほぼ純度100%の医薬品(純品)は、高脂血症や閉塞性動脈硬化症の治療薬として応用されている。

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