三明インターナショナルは、中国産のL-アラビノースの小売および原料販売を行っている。L-アラビノースは砂糖を分解する酵素であるスクラーゼの働きを抑制する機能が知られており、砂糖にL-アラビノースを3〜5%配合することで、約40%の砂糖が小腸で分解されずに大腸に移行する。
砂糖の吸収が抑えられることにより食後血糖値の上昇を抑制し、分解されずに大腸に到達した糖は腸内細菌のエサとして機能する。機能性表示食品では、食後の血糖値上昇抑制に対応した同社の粉末製品「新美糖+(アラビトウ プラス)」などが受理されている。
最近の臨床試験ではL-アラビノースの腸内環境改善効果が確認された。20~65歳未満の日本人健常者44名を対象に、便通日誌により排便状況を評価したところ、L-アラビノースの摂取により排便回数の増加と便通の改善(残便感のないすっきりした排便)という結果が得られた。40歳以上だけで評価した場合、排便回数の増加で有意差のある改善効果が認められた。本試験の論文が『医学と薬学』(2025)82巻6号に掲載された。
なお、同社の小売製品である「新美糖+」、「新美(アラビ)シロップ」、新美シロップを配合した飲料原料「新美ピンクレモンシロップ」は、同社所在地である東京都足立区のふるさと納税の返礼品として採用される予定。













