食品素材の記事

香料物質7品、新規指定に向け審議へ

厚生労働省は、食品添加物としての新規指定に向け、香料物質7品(イソブチルアミン、イソプロピルアミン、sec-ブチルアミン、プロピルアミン、ヘキシルアミン、ペンチルアミン、2-メチルブチルアミン)について、食品安全委員会に食品健康影響評価を依頼した。11月29日付。今後、食品安全委員会内に新たに設置された香料ワーキンググループ(WG)を通じて審議する。

審議される香料物質7品は、いずれも事業者から指定及び規格基準設定について要請があったもの。一般的な食品にも含まれている成分で、欧州、米国において香料として使用が認められており、焼き菓子、アイシング、スナック菓子、チーズ、乳製品、果実加工品等に使用されている。

審議する香料WGは、今年10月1日に食品安全委員会内に設置された諮問機関。香料の審議件数が増えることを踏まえ、一般的な添加物とは異なる観点からの評価も必要となることから、化学構造および代謝の類似性、構造クラス分類等に関連する分野の専門委員の参加を得て調査審議を行うために設置された。今回の7品目の審議が香料WGとしての初仕事となる。これまで担ってきた添加物専門調査会では、香料の調査審議は行わない。

なお、厚生労働省では、食品安全委員会の食品健康影響評価の通知を受けた後に、薬事・食品衛生審議会において、食品添加物としての新規指定および規格基準の設定について検討することとしている。

食品安全委員会 香料WG 専門委員(五十音順)
伊藤清美(武蔵野大学薬学部教授)
梅村隆志(ヤマザキ学園大学動物看護学部教授)
紙谷浩之(広島大学大学院医歯薬保健学研究科薬学分野核酸分析化学研究室教授)
久保田紀久枝(東京農業大学総合研究所教授)
佐藤恭子(国立医薬品食品衛生研究所食品添加物部長)
高須伸二(国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター病理部第一室主任研究官)
塚本徹哉(藤田保健衛生大学医学部病理診断科Ⅰ准教授
戸塚ゆ加理(国立研究開発法人国立がん研究センター研究所発がん・予防研究分野ユニット長)
西信雄(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国際栄養情報センター長)
山崎壮(実践女子大学生活科学部教授)
山田雅巳(防衛大学校理工学専攻応用科学群応用化学科教授)
吉成浩一(静岡県立大学薬学部衛生分子毒性学分野教授)

微生物製剤とオゾンの併用で高効率に食品加工場・厨房の環境改善

委託先処理状況の確認義務違反で食品廃棄物等排出事業者名の公表

関連記事

  1. 体脂肪減少に役立つアマチャヅル抽出物発売
  2. テルヴィス、ベルガモットエキスをスポーツニュートリションとして提…
  3. 腸内環境 有胞子性乳酸菌の腸内環境改善と肌状態の改善効果を確認
  4. コラーゲンペプチド、従来よりも低用量で膝の機能を訴求した機能性表…
  5. 国産もち麦「キラリモチ」の若葉粉末を紹介
  6. 国内製造のβ-アラニンを本格展開へ
  7. red quince 新しい認知機能サポート素材・ボケ果実抽出物
  8. BASF、天然バニリンなど世界の天然香料市場に参入

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2026

海外ツアー情報

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、セミナーなどツアーならではの企画もございます。

ナチュラルプロダクトエキスポ2025

2026年3月1日(日)~7日(土)

ナチュラルプロダクトエキスポ

アメリカ市場視察 ツアー

PAGE TOP