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有胞子性乳酸菌「GanedenBC30」による植物性プロテインからのアミノ酸利用増加の試験結果が学術誌に掲載

ヘルシーナビがユニキスと共同で展開しているKerry社製の有胞子性乳酸菌「GanedenBC30」について、高齢女性を対象にした植物性プロテインからのアミノ酸利用増加に関する臨床試験の結果が2022年12月に「Probiotics and Antimicrobial Proteins」誌に掲載された。

GanedenBC30 は有胞子性乳酸菌であり、小腸内で発芽しプロテアーゼを産生することで、プロテインからのアミノ酸やペプチドを増加させることが調べられており、今までin vitro、in vivo において動物性および植物性プロテインからのアミノ酸・ペプチドの利用増加を確認していた。2020年にはNutr Metab (Lond)誌に平均年齢26.4歳の被験者を対象に動物性プロテインからのアミノ酸増加を確認した臨床試験が報告されている。

そしてこのたび「Probiotics and Antimicrobial Proteins」誌に掲載されたのは、平均年齢58.5 歳の女性を対象にした植物性プロテインからのアミノ酸利用増加についての研究結果。試験では、前回の臨床試験同様、摂取期間は2週間、ランダム化二重盲検クロスオーバーで行い、植物性プロテイン単独摂取群に対して植物性プロテイン+BC30(10億個/日)摂取群のアミノ酸吸収増加率(AUC比)が
・アラニン(+6.0%)
・システイン(+4.7%)
・トリプトファン(+8.0%)
・総アミノ酸(+3.8%)
・総必須アミノ酸(+4.4%)
で有意に増加し、その他6 種類のアミノ酸や総BCAAでも有意傾向としての増加が確認された。

今回の結果は、前回の臨床試験に比べて群間での有意差や有意傾向が確認できたアミノ酸が増えており、特に総アミノ酸や総必須アミノ酸で群間有意差が確認できたことは特筆すべき点。GanedenBC30 は幅広い世代でプロテインからのアミノ酸利用を増やすことが可能であり、さらに、動物性よりも吸収効率が劣るといわれている植物性プロテインのデメリット改善を期待できるプロバイオティクスでもあると考えられた。

なお、GanedenBC30はプロテインからのアミノ酸利用の増加だけでなく、整腸作用、HMBやミネラルの吸収増加、筋肉痛および知覚回復の有意な改善、運動誘発性のパフォーマンス低下の防止、などの機能も調べられている。

林原と、ナガセケムテックスの生化学品事業を統合へ

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