食品素材の記事

セティ、ブラウンプロポリスエキスの取り扱い開始―かぜ症状への効果や腸内細菌叢改善を訴求

セティでは、新たにB Natural社のプロポリスエキス「Propolis M.E.D™ GREIT120」の紹介を始めた。イタリア原産ブラウンプロポリス(ポプラ)由来の液体タイプで、6つの主要なポリフェノール(ガランギン、クリシン、ピノセンブリン、アピゲニン、ピノバンクシン、ケルセチン)を含み、総ポリフェノール含量12mg/mLで規格されている。Kosher・Halalにも対応する。

B Natural社の特許取得の抽出方法であるMulti Dynamic Extraction(M.E.D.TM)を用いることで、組成の標準化が困難であったプロポリスを、一定のポリフェノール組成を備えた標準化されたプロポリスを提供することができるようになった。

同品を用いて上気道感染症(かぜ症候群)に関するランダム化二重盲検プラセボ対照試験を行っている。18~77歳の、軽度の上気道感染症症状のある健康な男女にPropolis M.E.Dおよびプラセボを摂取してもらい、のどの痛み、のどの腫れ・赤み、声枯れなどについて5日後の状況を見た。5日後にはすべての被験者の症状は寛解を示したが、3日の時点では、Propolis M.E.D摂取群で83%が症状の寛解を示していた(プラセボ群は28%)。

機能性研究では、ex vivoにて健常成人、健康な子供、肥満の子供、アレルギーの子供、セリアック病の子供という5タイプの糞便サンプルを用いて腸内細菌叢に関する試験を行ったところ、Propolis M.E.Dは短鎖脂肪酸を増加させる機能を有し、ビフィズス菌の増加や酪酸酸性菌の増加が確認された。プロポリスに含まれているポリフェノールが腸内細菌に代謝されて腸内細菌叢の構成や機能を調整することが示唆されている。

そのほか、in vitro試験では抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用、in vivo試験で抗酸化作用が確認されている。

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機能性食品開発の現状と新展開をテーマに

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