米国イングレディオンは6月8日、英国テート&ライルに対し全額現金による買収を推奨提案したことを発表した。買収額は27億ポンド(36億ドル:5767億円)。株主総会や裁判所の承認など、必要な手続きを経て、2027年後半に買収完了を目指す。
この買収は、両社の事業シナジーを活かし、グローバルな食品・飲料原材料分野での競争力強化を目指すもの。イングレディオンは、増粘剤、糖分低減、栄養強化分野にわたって、多くの原料を用いたレシピ開発を進めることができ、幅広い分野の顧客ニーズに対応したアプリケーション開発能力を拡大することができるようになる。今後は、世界的なネットワークを統合し、世界中の顧客と消費者に、より迅速で信頼性が高く、費用対効果の高い原材料とソリューションを提供していく。
イングレディオンはシカゴ郊外に本社を置き、世界120か国以上に顧客を有する大手グローバル原料ソリューションプロバイダー。食品分野では、でんぷんや甘味料、増粘剤、植物性素材などの原料を世界各国に供給している。
テート&ライルは37か国約70拠点で約5,000名の従業員を擁し、120か国以上の顧客を有する。果糖、スクラロース、ステビアなどの甘味料、食物繊維(ポリデキストロース、難消化性デキストリン)などを有しており、幅広い食品において、糖分・カロリー・脂肪分の低減、食物繊維・タンパク強化、食感改良・安定性向上などに寄与する原料の供給とソリューション開発を行っていた。2024年にはテート&ライルがCPケルコを買収したことにより、CPケルコのハイドロコロイドソリューション事業も統合していた。













