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微細な構造・形状も鮮明に検出可能な新型X線検査機

アンリツはX線検査機の最新機種「XR76シリーズ」(写真)を発売した。

 従来機「XR75」の後継機にあたるXR76シリーズは、検出性能の向上により誤検出を従来機比7分の1に低減(※)し歩留まり向上を実現。また新開発のX線センサーの搭載によりX線画像の解像度を高め、検出感度もアップしている。※特定条件での比較試験結果

 食品の異物混入事例として、生産設備の経年劣化による金属片の混入が挙げられ、中でもステンレス製の異物がその多くを占める。

 XR76シリーズは、微細な構造や形状まで鮮明に捉えることができる。そのため、これまで検出が困難だった金属異物や密度の低い異物の高精度検出や、より小さい金属片を取り除きたいニーズにも対応する。特定の被検査品(食品)を対象に、搬送速度毎分80mで検出可能なステンレス球の最小サイズを検証した結果、前モデルでは直径0.5mmであったのに対し、XR76シリーズでは直径0.3mmまで検出が可能になったことを確認した。

 加えて正常品を金属混入品と間違える確率も低減できる。1日に数十万個を生産する食品もある中、食品ロスを減らせるとともに歩留まり向上にも貢献する。一旦排除品に回ると廃棄されることが多いため、誤検出を減らせることで廃棄量削減も実現する。

 また、ベルトコンベヤの速度が毎分80mでも鮮明な画像を取得できるため、高速生産ラインへの組み込みも可能となっている。画面デザインも一新し、操作性も向上。スワイプ操作やダブルタップによる異物部分の拡大表示などスマートフォン感覚の直感的な簡易操作を実現しており、初期設定に要する時間が抑えられ、製造現場の人手不足にも対応する。

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機器分析を用いた苦味の官能特性評価手法の開発【食品と開発 4月号特集3】🔒

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