『食品と開発』誌面から

食によるアンチエイジング研究【食品と開発7月号特集1】🔒

執筆者

食品と開発のアバター

順天堂大学大学院医学研究科・食と生殖機能先端研究講座 清水 孝彦


はじめに

これまでの老化研究(アンチエイジング研究)の歴史を概説する。

1930年代にカロリー制限によるラット個体の寿命延長効果が発見され、基礎老化研究の幕が上がった。その後、様々な老化学説が提唱され、老化機構の複雑さが考察された(老化学説の提唱期)。1988年にモデル生物の線虫で、インスリン/IGF1シグナル経路に関わるAGE-1 遺伝子の変異で寿命延長が発見された。それを契機に、1遺伝子が寿命をコントロールできる寿命制御遺伝子の概念が登場した。

その後、Sir2(サーチュイン)やmTOR経路関連遺伝子などが寿命制御遺伝子として次々同定された(老化プロセスの同定期)。またそれらの鍵分子に対する制御物質による寿命制御の追認も進んだ。並行して細胞老化研究の進展により、老化細胞制御法(セノリティクスやSASP阻害)もモデルレベルで確立した。現在では、ヒト臨床試験も進められ、基礎老化研究での発見がヒトでの老化制御を具現化しつつある(ジェロサイエンス研究期)。

…

🔒この記事は雑誌に収録されています。

続きは『食品と開発』2026年7月号にてご購読いただけます。

食品と開発2026年7月号

【2026年7月号】特集/食によるアンチエイジング研究の進展

『食品と開発』誌面から

フィリピン発「ウベ」、次の抹茶ブーム候補として注目拡大

食によるエクソソームを介したアンチエイジング【食品と開発7月号特集2】🔒

関連記事

  1. plant 健康食品の受託製造企業の動向【食品と開発 3月号市場動向】&#x…
  2. 加熱殺菌 水中短波帯加圧加熱による高品質殺菌技術【食品と開発9月号特集I-…
  3. 細胞性食品の規制と今後1 細胞性食品(いわゆる「培養肉」)の「実装」をとりまく現状と課題【…
  4. ピペリン 機能性食品成分の生体利用能を超促進する素材“ピペリン-α-シクロ…
  5. femtech 注目のフェムケア・オムケア向け機能性素材【食品と開発 3月号市場…
  6. 食品の安全確保のための取り組み HACCPを支援する食品機械・設備の為の認証の推進【食品と開発5…
  7. アップサイクル 築野グループが取り組む循環型こめ油事業 ~米ぬかから廃食用油まで…
  8. 食品と開発 4月号特集2 美味しさの見える化で何ができるか?【食品と開発 4月号特集2】&…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2026

PAGE TOP