執筆者
㈱ピー・エイ・アイ・ジャパン 研究開発ディレクター 博士(医学) 嘉島 康二
Hughes Biotechnology Co., Ltd.研發總監 農學博士 許宸(R&D Director Chen Hsu Ph.D.)
超高齢社会を迎えたわが国では、健康寿命の延伸に向け、ロコモティブシンドローム(ロコモ)とフレイルへの対応が重要な課題となっている。従来、これらは筋量、筋力、骨量、移動機能の低下を中心に捉えられてきた。しかし、サルコペニアとフレイルは、筋・骨格系だけに限定された現象ではない。
加齢に伴う低度の慢性炎症、糖・脂質代謝の変調、血管内皮機能や末梢循環の低下が相互に影響し、身体機能低下を進める全身性の変化として理解する必要がある。本稿では、慢性炎症・代謝・循環機能をロコモ・フレイルに共通する生体環境、すなわち「共通基盤」と捉え、発酵フラボノイド素材RenoSorbシリーズを例に、素材設計から処方設計へ展開する新しいアプローチを考察する。
加齢に伴う慢性炎症、いわゆるinflammagingは、炎症性サイトカインの持続的な増加を通じて筋タンパク質分解、骨代謝の変調、インスリン抵抗性、血管内皮障害に関与する
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