日本豆乳協会は22日の記者発表会で、1月~6月の上半期における豆乳類の生産量が速報値で22万9,648kl(前年比:110.6%)であったと発表した。流通量についても同様の傾向を示しており、統計開始以来最多であった昨年をさらに上回るペースで推移している。「各社が切磋琢磨し、より良い製品づくりに誠実に取り組むことで業界全体の成長に繋がった」と、山﨑孝一会長は総評した。
生産量を分類別にみると、「豆乳(無調整)」が8万6,377kl(同:122.3%)で統計以来最高値を記録。業務用を主とする「その他」も8,406kl(110.4%)と、市場拡大を牽引した。流通量が最も多い「調製豆乳」は10万1,499kl(104.6%)、コーヒーや紅茶などの「フレーバー系の豆乳飲料(その他)」が2万5,172kl(105.6%)、「果汁入り豆乳飲料」は8,194kl(97.4%)であった。
「健康に良い」「たんぱく質が摂取できる」機能価値から愛飲者増
豆乳市場の拡大が進む要因として、生活者における「健康的な食生活」への意識の高まりと豆乳の有効成分への理解が進み、愛飲者が増えたことが挙げられる。
日本豆乳協会が2025年11月、10代~60代の男女1万人を対象に実施した「豆乳購入状況実態調査」によれば、豆乳は調査対象者の約4割が飲用。昨年調査との比較では「ほぼ毎日」飲用する層が30代以上の女性を中心に増加しているほか、男性20代や女性60代でも伸びている。若年層ではカフェのソイラテ飲用が約3~4割と高く、豆乳が日常飲料としてだけでなく、嗜好性飲料としても定着していることが伺える。
購入理由は「健康に良い」「たんぱく質が摂取できる」など機能価値が中心。また「料理に活用できる」が増加した。
愛知県、埼玉県に「豆乳特区」を創設。「豆乳アカデミー構想」を推進
日本豆乳協会では2026年度の新たな取組として、これまで個別に展開してきた食育活動や資格検定、レシピ甲子園(コンテスト)、学校給食への活用支援等の活動を「豆乳アカデミー」のコンセプトのもとに体系化。「豆乳特区」を創設し、地域全体で豆乳の食育と活動に取り組むとした。
2026年度は、愛知県と埼玉県で「豆乳アカデミー」「豆乳特区」の全国展開に向けた実証を行う。8月より椙山女学園(愛知県名古屋市)で、実施実験を予定している。
また管理栄養士や調理師等を対象とした新たなコミュニティとして「豆乳スマイルサポーターズ」を発足。豆乳協会から管理栄養士や調理師等へ直接情報を届けるとともに、双方向に情報を共有することで、生活者の実態やニーズに即した、信頼性の高い豆乳に関する情報発信に繋げたいとしている。













