スウェーデンのフードテック企業Good Grainsでは、水熱処理技術を利用し、穀物に含まれる天然酵母を活性化することでミネラルの生体利用率を高めている。
スウェーデンでは小麦、ライ麦、大麦などの穀物を主食作物としており、これらは必須ミネラルを多く含んでいる一方で、これらの栄養素の吸収を阻害するフィチン酸も多く含んでいる。フィチン酸は鉄や亜鉛と強く結合することで人間の消化器系が栄養素を吸収しづらくしてしまう。歴史的には、サワー種を長時間発酵させたり、穀物を水に浸したりといった伝統的な調理法により、穀物の酵素が活性化され、ミネラルの吸収率が高かったが、現代の工業的な食品生産では、そのような工程を経ないためにミネラルを十分に吸収できていない。
Good Grainsの技術を使うとフィチン酸が最大99%分解され、鉄と亜鉛の吸収率が約4倍に向上するという。つまり、穀物に含まれるミネラルの生体利用率が肉に含まれるミネラルと同等になる。CEOのFredlund氏は、この技術を使うことで、添加用の酵素の追加購入が不要になり、また装置の拡張などの必要もないため、費用対効果が高いと述べた。同技術はライ麦用に最適化されているが、米や他の穀物にも応用可能だという。
[https://insights.figlobal.com/][2026.6.15]













