タイの食肉大手Betagro社は、世界的に高まるプロテイン需要に応えるため、鶏胸肉を主原料とした麺商品「Chicken Made Noodle」を発売した。同商品は、従来の小麦粉の代わりに鶏胸肉を押し出し成形する技術を用いて製造されており、日常の食事を通じて効率的にたんぱく質を摂取できる革新的な商品として、ThaiFex–Anuga tasteInnovation Awards2026においてトップ10に選出された。
開発の背景には、飲料やスナック分野と比較して、アジアの主食である麺類において高たんぱく質化の潜在的な機会が大きいという同社の分析がある。同商品は100gの1食あたり13gのたんぱく質を含有しており、例えば鶏肉料理と組み合わせることで1食あたり合計約33gのたんぱく質を摂取できるダブル・プロテインというコンセプトを提案している。これにより、食事にたんぱく質を積極的に取り入れたい健康意識の高い消費者の需要に応える狙いがある。
Betagro社は、従来の鶏肉生産会社から総合食品企業への転換を図っており、輸出向けのレディミールや加工食品のポートフォリオ拡充を急いでいる。今後の展開として、シンガポールや香港、フィリピンなどのアジア市場を皮切りに、将来的には欧州や規制の壁がある米国市場への進出も視野に入れている。さらに、利便性に特化したキンパや、タイの伝統を取り入れたデザートブランド「SoulSweet」、冷凍食品「Soul Spice」などの展開を通じて、グローバルな食品市場での競争力を強化していく方針である。
出典 FoodNavigator-Asia(2026年6月9日)













