食品素材の記事

オリザ油化、国産クリルオイル「イサダオイル」の抗肥満効果を確認

「イサダオイル」は昨年5月にオリザ油化が上市した食品用クリルオイル素材で、日本のオキアミとして知られるイサダ(ツノナシオキアミ)を原料としたもの。イサダにはEPAやDHAなどω-3系脂肪酸、アスタキサンチンが含まれており、クリルオイルと比較して8-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(8-HEPE)を多く含んでいる。「イサダオイル」ではこの8-HEPEを規格化している。

(公財)岩手生物工学研究センターの山田秀俊氏らの研究により8-HEPEの抗肥満効果については報告されているが、イサダオイルの抗肥満効果に関する報告がなかった。このたびオリザ油化が、イサダオイル自身が抗肥満効果を持つことを見出した。

■PPARα活性化
試験では、イサダから抽出したイサダオイルと、南極オキアミ由来のクリルオイルを使用。イサダオイルではPPARα活性化が確認され、PPARγとPPARδにおいても活性化傾向が観察された。クリルオイルではPPARδで活性化傾向がみられたものの、PPARα、PPARγについては活性化がみられなかった。

※PPAR=ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体。PPARαは肝臓や心臓で発現し、脂肪の分解とエネルギー産生を制御している。

■脂質代謝に影響する遺伝子の発現
また、抗肥満に関する遺伝子を用いてRT-PCRを行い、遺伝子発現の点から抗肥満効果について試験をした。すると、イサダオイルと8-HEPEではCyp4a1、Fabp1、Cpt1aの3つの遺伝子で特に強い発現促進効果がみられた。一方、EPAとクリルオイルでは強い発現促進はみられなかった。また、イサダオイルとクリルオイルを比較すると、Cyp4a1、Fabp1についてはイサダオイルが2倍高い発現量を示した。

※試験で用いた遺伝子は、PPARαが活性化することにより発現量が増える遺伝子で、脂質代謝に影響するものとなっている。

■マウスの体重変化
・通常食群(Normal)
・高脂肪食群(Control)
・高脂肪食+イサダオイル140mg/kg/day群(High)
・高脂肪食+イサダオイル46mg/kg/day群(Low)
の4群のマウスの体重を測定。
Control比で、Highは体重増加が抑制され、Lowでは同等の結果。体重増加率では少し差が小さかったものの、HighはControlより抑制される結果となった。

これらのことから、イサダオイルの推奨摂取量を摂取することで体重増加を抑制する作用があることが示唆された。

 

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