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特集【ミネラル】 Ca再評価、サプリ・強化食品で伸び

 「平成29年国民健康・栄養調査」によると、ミネラル関連ではカルシウムとマグネシウムの充足率の低さが目立つ。1日あたりの男女平均摂取量をみると、20代男子のカルシウム平均必要量(50%の人が必要量を満たすと推定された摂取量)は650mg、推奨量(98%の人が必要量を満たすと推定された摂取量)は800mgと定められているが、実際の平均摂取量は435mgと大きくかい離している。カルシウムとともに骨づくりに寄与するマグネシウムも成人男子では必要量280mgにすら届かない218mgにとどまっている。

また鉄の場合、月経のある20代女性では8.5mgが必要だが摂取量は6.4mg。50代で9.0mgを必要とするのに対して7.4mgと7割ほどにとどまる。

成長期を迎える年代でのカルシウム摂取量の低さも深刻だ。7~14歳では摂取量が20代の必要量程度にとどまっており、摂取不足と言わざるをえない。成長期のカルシウム摂取量が高齢になってからの骨量に影響することから重大な問題として指摘されている。

ミネラル市場は堅調に推移している。昨年は多くのミネラル素材の好調ぶりが伝えられた。マルチミネラルサプリメントが底堅く動いたのに加え、成分単体でもさまざまな形態の商品への利用が進んでいる。国内通販系企業の好調ぶりに加え、インバウンド需要も少なからず追い風になった。顕著だったのが、外国人訪日観光客による成長期の子ども向けサプリメントの需要増。子ども向けサプリは中国の「独身の日」の輸入品ランキングでも上位入りしていることからも市場の盛り上がりがわかる。

一方、国内利用では介護食品市場でのミネラル採用が拡大。銅や亜鉛などが引き続き濃厚流動食用途で動いた。合成品、酵母ミネラルとも出荷は順調だった。一部のミネラルサプライヤーからは、子ども向けの栄養強化型冷凍食品でカルシウムの使用量が増えたという報告も。さらに昨今のボディシェイプブームを追い風に、プロテインや食事代替食などで酵母ミネラルの採用も増える傾向が続く。使用制限が撤廃された炭酸カルシウムと天然型のカルシウム素材との競合関係が注目されていたが、現在まで市場において大きな変化は見られない。

海外輸出でも実績のあるサプライヤーは「海外と日本のサプリメント消費量はケタ違いの開きがある。それを考慮に入れてもミネラルサプリメントや強化食品の国内市場は小さいと考えている。伸びしろは大きいともいえるが、大規模なキャンペーンなどがない限りは微増傾向で推移するのでは」と話す。

本記事は「健康産業新聞 1661号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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