執筆者
山口響生1、2)、 倉満健人1、3)、 高橋秀明1、4、5)、 壁谷順一6)、 伊藤竜幸6)、 水上緑6)、 藤井匡4、7)、 廣岡芳樹1、7)、 栃尾巧4、7)
1)藤田医科大学医学部医学科消化器内科学講座/2)中部大学大学院応用生物学研究科/3)名古屋大学大学院生命農学研究科/4)株式会社バイオシスラボ/5)名古屋学芸大学大学院栄養科学研究科/6)株式会社ナンブ/7)藤田医科大学医学部医学科医科プレ・プロバイオティクス講座
要旨
超高齢社会を迎えるわが国において、腸内環境は健康寿命の延伸と生活の質の向上に直結する重要な課題である。近年、腸内細菌叢の乱れが多様な疾患に関与することが報告され、腸内環境を整える「腸活」への関心が高まっている。その手段として、プロバイオティクスやプレバイオティクスに加え、近年では不活化菌を利用するパラプロバイオティクスが注目されている。
株式会社ナンブでは、“菌環ケア”をコンセプトに、腸内環境を整えることで健康を支援する食品ブランド「超いきいき家族」を展開している。本稿では、その取り組みの一環として開発されたLactiplantibacillus plantarum FM8 株を含有するヨーグルトを用いた施設ご入居者への介入試験を紹介する。
本試験では、高齢者福祉施設に入居する女性16名が本ヨーグルトを1日1回、4週間摂取した。解析の結果、腸内細菌叢の多様性指標には大きな変化は見られなかったが、細菌構成においてDorea phocaeensis やBifidobacteriumanimalis およびStreptococcus thermophilus の増加と、Eubacterium の減少が確認された。また、主観的評価では排便回数の増加が認められ、腸内環境改善を示唆する結果が得られた。
これらの知見は、「超いきいき家族」ヨーグルトが高齢者の腸内環境改善とQOL向上に有用である可能性を示しており、機能性食品の開発や現場での活用に繋がることが期待される。
はじめに
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🔒この記事は雑誌に収録されています。
続きは『食品と開発』2026年1月号にてご購読いただけます。














