オランダ大使館にて9日、「オランダ未来の食」ブリーフィングセミナー・試食昼食会が開催された。日本マーケットに注力するオランダ企業5社が来日し、自社の製品についてのプレゼンテーションと試食の提供を行った。
●オランダ王国大使 Gilles Beschoor Plug氏による挨拶
オランダは、農作物をはじめとして食品資源が非常に豊富だが、その事実はあまり知られていない。政府が代替たんぱくに関する政策を進めるなど、オランダでは「サステナブルでヘルシーな食品開発」に力を入れている。今後も、イベントなどを通して、日本におけるオランダの食品の展開を拡大していく。

●オランダ食品業界のイントロダクション Michael Luesink氏(Studio Fava)
未来の食品開発のため、5つのテーマ(プラントベース、細胞培養、健康食品、発酵、アップサイクル)に取り組んでいる。オランダで行われている食品開発の事例をいくつか紹介する。
そら豆は代替肉などのアプリケーションで積極的に使用されており、プラントベースバーガー等にも採用されている。Lupin豆は大豆と同様に必須アミノ酸が豊富な食品原料で、オランダの寒い気候で栽培しやすいため、注目されている。国土の30%を覆う「牧草」をタンパク質原料に加工するGrassaという会社もある。Duckweed(ウキクサ)はEUで新規食品として最近承認された。細胞培養肉についても様々なアプローチで複数社が取り組んでいる。

●来日オランダ企業によるプレゼンテーション
・FFT International
ヨーロッパの食品のアジアの諸地域への輸出などを行う、食品流通の専門会社。メーカー同士の橋渡しや、輸出入規制等についてのサポートも行っている。

・Hellema
165年の歴史を持つ、クッキーやバー、バイツなどを製造・販売する家族経営のメーカー。

・Royal Swinkels
世界8か所の醸造所で300種類以上のビールを作る飲料メーカー。日本にも2年前に子会社を設立し、シェアを伸ばしている。

・Zwanenberg
オランダの小さな肉加工会社から国際的な食品メーカーに成長した。ヴィーガン、ベジタリアン向けに、プラントベースのソーセージの販売などを行っている。

・Dutch Cranberry Group
無添加、砂糖不使用のジュースやシロップのメーカー。クランベリージュースから始まり、今では30種類以上のフレーバーを持つ。

今回残念ながら来日できなかった2つの企業
Monkey by the Sea
Crustalicious


●日本における未来の食品の受容性 Lucia Vancura氏(株式会社メロス)
海外企業が製品を日本に展開しようとする際、以下の3点に注目する必要がある。
①日本の食品市場の変化
生活様式の変化として、大家族が減り、1人、2人世帯が増加している。また働く女性が増え、温めるだけで食べられる等のReady-to-eat食品への需要が高まっている。
②新規食品、プラントベース食品のトレンド
ベジタリアン、ヴィーガン食を日常的に摂っている人は少ないが、シュガーレス、低糖質な食事を取り入れる人は多い(2023年の調査で13%)。サラダチキンなどの高たんぱく食品の人気も高まっている。また、胃がんの罹患率が高いため、減塩商品への需要も高い。また、環境に配慮した商品かどうかよりも、味と値段を重視する傾向が強い。
③市場に入るための戦略
まず日本の消費者行動を深く知ることが重要。キッチンの棚や冷蔵庫が欧米に比べて小さいことや、自転車で買い物に行くことなどを考慮してパッケージングをするべきである。日本企業とは長いスパンで関係性を作っていくなど、長期的な目線で投資を行う必要がある。

●試食 ビュッフェランチ















