イングレディオン・ジャパンでは、すっきりとした甘味とコクを付与するステビア甘味料の新製品「Sigma-D」(シグマディー)の紹介を始めた。
Sigma-Dの大きな特徴
1) 後切れの良いすっきりとした甘味
イングレディオンの独自の調整技術により生み出された、砂糖に近い甘味。一般的なステビア甘味料がもつ後味とは異なり、後切れの良い甘味質を呈する。
2) 砂糖のようなコクを付与
砂糖を低減する場合に問題となりがちなのがボディ感やコクの減少だが、Sigma-Dはボディ感やコクのエンハンス効果を有するため、製品の風味を落とすことなくボディ感やコクのある製品設計ができる。
3)エンハンス機能―ミルクリッチ感
乳製品(乳飲料やヨーグルトドリンクなど)はミルクリッチな風味に仕上げることができ、口腔内では脂肪のコクを強く感じながらも、飲み込む際にはすっきり感じるという、コクとすっきり感が両立した製品に仕上げられる。ラクトアイスのミルク感アップも期待できる。
4)マスキング機能―酸味のマスキング
酸味をマスキングする機能があり、ヨーグルトドリンクでは酸味を抑えてクリーム感の高い製品に仕上げられる
【処方例】
砂糖50%をSigma-Dに置き換えたミルクティー
従来のステビア甘味料と比べ、少ない量で同程度の甘味が得られ、コクやミルク感が維持されていることを確認している。
人工甘味料は使いたくないが砂糖をオフしたい場合や、ナチュラルかつ高品質な製品を目指す場合などに適しており、同社では清涼飲料水、粉末飲料、プロテイン飲料、乳製品、植物ミルクなどへの応用を提案している。同社が取り扱うステビア製品はSigma-Dを加え6種類となった。それぞれ特徴や用途が異なる製品で、最適なアプリケーションを紹介している。
詳しくはこちら https://www.ingredion.com/apac/ja-jp/ingredients/ingredient-types/aboutstevia.html
イングレディオンでは6月10日より、ステビア製品に関するキャンペーンを開始している。新製品のSigma-Dはもちろん、ステビアに関する情報の拡散や、Sigma-D配合のミルクティーのサンプル配布などを通して、ステビア製品に関する認知度アップと拡販を図っていく。
なお、食品と開発7月号(7月1日発刊)にはステビアに関するレポートを掲載予定。
タイトル:ステビアの進化と応用最前線―甘味・香味・コスト設計を支える多機能素材―
イングレディオン・ジャパン㈱ 食品技術部 竹本彩乃