オリザ油化は、マウンテンキャビアエキス(ブランド名:ベグキャビア®)において、これまでにグルコースの吸収遅延および吸収抑制に基づく食後血糖値の上昇抑制作用を見出していたが、このたび、近畿大学 大学院薬学研究科、イーエステック京都、京都有機化学研究所、(一財)生産開発科学研究所との共同研究により、ベグキャビア®に含まれるトリテルペンサポニン「モモルジンIc」が、胃排出の遅延およびGLP-1の分泌促進を介して、食事性脂肪の吸収を抑制することを明らかにした。本研究内容に関する論文は、Journal of Natural Medicinesに掲載された。
今回発表した論文内容は、ベグキャビア®由来モモルジンIcが、肥満および脂質異常症に対して従来とは異なる新たなメカニズムで改善効果をもたらすことを評価した研究結果で、モモルジンIcはエネルギー消費量とは無関係に改善効果が発揮されることが調べられた。
また、モモルジンIcに認められた顕著な食事性脂肪の吸収抑制作用のメカニズムは、膵リパーゼ阻害作用とは異なり、胃排出の遅延とGLP-1の分泌促進を介して、効率的に脂肪吸収をコントロールすることであると判明した。
動物試験では、高脂肪食を与えたマウスにおいて、マウンテンキャビアエキスの投与で体重増加が抑制され、内臓脂肪の蓄積、血中LDL/VLDL(悪玉)コレステロール値の有意な低下を確認した。
以上の結果より、ベグキャビア®由来のモモルジンIcが、胃腸機能と満腹感に関連するホルモン経路(GLP-1)の調節を介して、食事誘発性の肥満および脂質異常症を抑制することが明らかになり、本研究内容を近畿大学薬学総合研究所との産学連携の成果として論文発表した。今後はGLP-1を介した詳細な分子メカニズムの解明や、ヒトでの有効性評価を実施していく。
【論文掲載】
掲載誌: Journal of Natural Medicines (インパクトファクター:2.5@2024)
論文名: Anti-obesity and lipid-lowering effects of mountain caviar extract and its principal saponin momordin Ic via delayed gastric emptying and GLP-1 secretion independent of energy expenditure
(マウンテンキャビアエキスおよびその主要サポニン成分 モモルジンIc の抗肥満および脂質低下作用はエネルギー消費とは無関係に胃排出遅延およびGLP-1分泌を介して発揮される)
URL: https://link.springer.com/article/10.1007/s11418-026-02052-3
DOI: 10.1007/s11418-026-02052-3













