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カイコハナサナギタケ冬虫夏草で中途覚醒や寝つきを改善

第一工業製薬は、カイコハナサナギタケ冬虫夏草を摂取することで睡眠を改善する効果があることをヒト臨床試験で確認した。

カイコハナサナギタケ冬虫夏草は、カイコのさなぎをベースに冬虫夏草菌(ハナサナギタケ)で培養生産し、凍結乾燥した純国産の100%粉末素材。これまでに認知機能改善効果に着目した研究を進め、機能性表示食品対応素材として製品化している。かねてより、寝つきがよくなる、夜中の目覚めが減るなど、睡眠の質に関する声があり、カイコハナサナギタケ冬虫夏草の睡眠改善効果について検証するため、臨床試験を実施した。

本試験では、睡眠に不満をもつ健康な成人男女36名を対象に、2週間カイコハナサナギタケ冬虫夏草(200mg/粒×4粒、1日2回)またはプラセボを摂取させ、無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー比較試験で睡眠の質の評価を実施。OSA 睡眠調査票MA 版をはじめ、セントマリー病院睡眠質問票と睡眠活動量計による測定を行った。

その結果、カイコハナサナギタケ冬虫夏草を摂取することで、入眠と睡眠維持(因子Ⅱ)においてプラセボに対する統計学的有意な改善がみられ、起床時眠気(因子Ⅰ)も改善傾向にあることを確認。セントマリー病院睡眠質問票でも、カイコハナサナギタケ冬虫夏草による中途覚醒の統計学的有意な改善が示さた。これらの結果から、カイコハナサナギタケ冬虫夏草の摂取は寝つきや中途覚醒を改善し、睡眠の質を向上させる、としている。

なお、研究成果は、2023年10月6 日発行の日本抗加齢医学会雑誌「アンチ・エイジング医学」に論文として掲載されている。

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