腸内細菌叢の調整は腸のウェルネスを超え、多角的な分野で注目されている。
第一に、スポーツニュートリション分野である。University College Corkなどの研究でプロアスリートの細菌叢の多様性が示され、Synbio Tech社がキムチ由来の「TWK10」を商用化するなど、免疫調整やたんぱく質などの栄養吸収サポートが期待されている。
第二に、Health-spanとLongevityである。超長寿者の若々しい細菌叢がヘルシーエイジングに寄与すると示唆され、Nanchang大学は百寿者由来の株が高齢マウスの炎症を抑え回復力を高めることを報告した。またAbbott Nutrition社らはhuman milk oligosaccharides(HMO;ヒトミルクオリゴ糖)による高齢者のメタボリックヘルス改善を検討している。
第三に、ウエイトマネジメントである。Washington大学のJeffrey Gordon博士らは肥満と痩身で細菌叢が異なり、ウエイトロスにより組成が変化することを示した。さらに、Akkermansia muciniphilaなどの菌株がバリア機能維持やGLP-1分泌等を通じメタボリックヘルスに寄与することが示唆されている。
最後に、環境物質を除去するバイオレメディエーションである。Cambridge大学のKiran Patil博士らは有害なperand polyfluoroalkyl substances(PFAS;ペルおよびポリフルオロアルキル物質)を吸収する細菌を用いるCambiotics社を設立した。Probiotical社は重金属を捕捉する「LP14」などの株のヘルシーベネフィットを報告し、Bluepha社はマイクロプラスチック排出を促す「DT88」を報告している。
出典NutraIngredients(2026年8月19日)














