食品素材の記事

免疫・脳機能など多機能性とたん白高含有で再注目の「クロレラ」

「食品と開発」3月号(最新刊)では、健康食品素材・機能性素材に関する特集を掲載しています。健康機能性で知られる主要素材について、機能性表示食品の届出素材や、各社が紹介しているSRに対応した素材、素材サプライヤー各社の一押し素材などについてまとめています。ぜひご覧ください。
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ここでは、その一部として、「クロレラ」についてまとめた部分を紹介します。クロレラは健康食品業界では以前から認知度が高く、長年の愛用者も多い素材ですが、最近はたん白含量の高さから、たん白素材としても注目されています。

クロレラの市場動向
健康食品として長い実績を持つクロレラは、中高年層には絶大な支持を得ており、長く安定した市場を形成している。サプリメントが中心となるが、青汁やスムージーにも配合され、食品分野では抹茶の補色で使われるケースも多い。

ビタミン、ミネラル、たん白質、食物繊維など各種栄養素を豊富に含み、特にたん白質含量が多いことから、微量栄養素も同時に摂取できるたん白素材として注目されている。そのため栄養摂取に気を配る必要のある高齢者や妊婦などの栄養源として適している。サプリメントはもちろん、一般食品では健康イメージやクリーンラベルを訴求した緑色の製品にも応用され、最近はコロナ禍で健康を考える人が増え、需要は国内外で上向いている。

クロレラの主要生産地は日本、台湾、韓国。主なサプライヤーは、国内で培養しているクロレラ工業、ユーグレナ(八重山殖産)、台湾の台湾緑藻工業、光璧企業、東海緑藻工業、韓国の大象など。

サプライヤーの動向
■サンライフ
サンライフが販売している台湾産の各種クロレラ製品のなかで主力となるのは「サンライフクロレラ原末」。食品GMPやISOなどの認証を取得した専用工場で培養された製品で、たん白質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養成分をバランスよく含む。打錠性にも優れているためサプリメントには最適。消化性の向上を考えた「細胞壁破砕クロレラ原末」や、食品の着色に利用しやすい微粉砕品「マイクログリーンSC」も揃えている。

クロレラ原末からの抽出エキスを粉末化した「クロレラエキスC.G.F.」には、クロレラ特有の生理活性物質であるCGF(Chlorella Growth Factor)が含まれており、免疫機能への働きかけや脳機能・肌質改善などの機能が解明されている。「CGFパウダーW5000」と「CGF パウダーW10000」を揃えており、とくに同社のみが供給できる高濃度品「W10000」は錠剤の摂取粒数を少なくでき、1〜2粒での製品化を可能とする。配合素材としても使いやすく、CGFを配合したゼリータイプの製品なども提案している。

■クロレラ工業
クロレラ工業は、福岡県の自社工場で培養した「筑後産クロレラ」をサプリメント、加工品、外食産業、農業、水産業など多分野に展開している。機能性研究では、デトックス、生体防御、抗ストレス、抗酸化、メタボ予防、認知障害進行抑制など680件以上の独自の研究データを発表。工場は生産設備を増強している最中で、年内の完成が見込まれている。

ヴィーガンやベジタリアンの栄養補給には最適で、ヴィーガン用製品やレストランのヴィーガンメニューでの採用も増えてきた。筑後産クロレラはたん白含量の多さに加え、ビタミンB12がクロレラ1gで1日成人推奨量(2.4μg)が摂取できるほど多い。ビタミンB12は肉や魚に含まれているため、ヴィーガンやベジタリアンのビタミン12供給源として最適と紹介している。また、クロレラエキス「フレボタイド」は食品の品質改良に特化した製品で、麺の伸びを抑制しコシのある製品ができ、パンの冷凍生地では解凍後のパサつきを抑えてしっとりさせられる。

同社は農業・水産分野にも原料供給しており、これらの家庭版製品のネット販売も始めた。筑後産クロレラを配合した肥料「エージングペレット(2㎏)」および「ベースワンペレット(2㎏)」は、筑後産クロレラにより土壌中の善玉菌を増やす効果が見込め、コロナ禍で家庭菜園を始めた人にも利用しやすい。さらに筑後産クロレラは観賞魚の餌になるミジンコやワムシを効率よく増やすにも有効で、個人購入の要望に応えて「観賞魚用生クロレラ-V12(100ml)」を製品化した。

なお、同社とシャボン玉石けんは、健康と環境を考えた企業理念のもと共同でクロレラエキス配合の「みんなのせっけん」を開発した。クロレラエキスの保湿機能に加え、筑後産クロレラはSDGsに貢献する素材であり健康と環境を考えた企業理念に沿った開発品として、広く紹介している。

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