執筆者
フォンテラジャパン㈱営業本部 技術開発・品質保証部 深江 拓朗、三浦 真衣
はじめに
ミルクは、あらゆる年代層や性別の人々に価値を提供し、子供の発達、成人の健康維持、高齢期の身体機能維持まで、生涯を通じて重要な役割を果たす、まるで天然のスーパーフードのような存在である。良質なカルシウムやたんぱく質をはじめとする10種類以上の栄養素とペプチド、ラクトフェリンなどの生理活性成分を含み、その栄養価の高さは骨や筋肉の構成要素として運動能力を維持するだけでなく、体重管理、睡眠、メンタルウェルネス、認知機能の維持、免疫強化など多岐にわたる効果が期待できる。
乳製品を食生活にうまく取り入れて基礎的な健康維持を図ることはもちろん、特に近年ではプロテインパウダーなどのたんぱく質補給食品の需要が拡大し、身近に手に入るようになってきた。一方で、情報の偏りや不足により、多くの選択肢の中から自分に合った商品を選ぶことが難しいと感じたり、行動を始めても持続できなくなったりする人が少なくないのが現状である。
1.ニュージーランドの乳製品
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