食品素材の記事

尿路感染症予防機能を持つ蒟蒻芋由来マンノース素材を開発

雪国アグリではこんにゃく芋に含まれるグルコマンナンを分解しマンノースにまで低分子化させた「蒟蒻糖®」の製造方法と生理機能の特許をこのほど取得し、素材としてのサンプルワークを開始した。

グルコマンナンはグルコースとマンノースが1:1.6の割合で結合した多糖類だが、体内で分解されにくく、こんにゃく製品の摂取ではマンノースはほとんど利用されない。同社ではマンノースの機能を発揮させるために、酵素分解でグルコマンナンからマンノースを切り離した液糖を開発。マンノース含有量0.3g/gの「蒟蒻糖®」として発売した。

マンノースの機能性として解明されているのは尿路感染症予防効果。マンノースを経口摂取すると吸収されて血液を通り尿として尿路から排出されるが、この時尿中のマンノースが尿路感染症の原因となる病原性大腸菌に付着するFimHと結合することで、大腸菌が尿路上に付着できなくなり感染症を防げるという。

食品として利用が可能な蒟蒻由来マンノースの素材化は初めてで、サプリメント、飲料、菓子等様々な形態の利用できる。

香料を活用した原料代替提案とその効果-香りのチカラで支える、食のおいしさ-【食品と開発 6月号特集I-2】🔒

「見える化」で安定運転と省エネ実現する新機構搭載の脱水機「SKLタイプ」

関連記事

  1. 三菱商事ライフサイエンスの焼きあごだし 三菱商事ライフサイエンス、「だし本番® 」シリーズに焼きあごだし…
  2. トマト種子エキス「リコリフト™」がタイで新規⾷品(Novel F…
  3. シャンピニオンエキスは、アンモニア・p-クレゾールの減少により腸…
  4. ケリー・ジャパン、各種由来の植物たん白・ペプチド製品、特に米ペプ…
  5. 有胞子性乳酸菌「GanedenBC30」による植物性プロテインか…
  6. プロテオグリカンが美肌にも大切な成分であることを紹介
    「プ…
  7. 有胞子性乳酸菌「スポルス®」の便秘改善効果を確認
  8. オリザ油化、米由来セラミドでカナダ保健省のヘルスクレームを承認取…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2026

海外ツアー情報

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、セミナーなどツアーならではの企画もございます。

ナチュラルプロダクトエキスポ2025

2026年3月1日(日)~7日(土)

ナチュラルプロダクトエキスポ

アメリカ市場視察 ツアー

PAGE TOP