統計によると、2024年、ヨーロッパの非上場の代替たんぱく企業は5億900万ドルの資金を調達し、これは前年比23%増となった。
代替たんぱくのブランドは様々あるが、現在最も多くを占めるのは非上場のプラントベース企業である。これらの企業への投資金額は同年に1億8,100万ドルに達し、前年比で37%増加した。
また、酵母などの微生物を用いて肉、卵、チーズなどの動物性製品の味や食感を模倣している、精密発酵技術を利用した代替たんぱくブランドは、同年に1億3,000万ドルの投資を受けた。この金額は前年の3倍以上の規模となっている。
培養技術を利用して、菌類からマイコプロテインを作り出すバイオマス発酵の分野へは、同年に1億2,900万ドルの投資を受け、前年比で10%増加した。
また、シンクタンクであるザ・グッド・フード・インスティテュートによる調査では、ドイツの成人の約半数、イギリスの成人の5人に2人は、積極的に肉の摂取量を減らしている、または全く食べていないという。
これから更なる発展が期待される代替たんぱく分野においては、一般企業による投資だけでなく、政府や慈善団体などの組織による投資が不可欠である。なぜなら、1つのデモ施設や、商業規模の施設を作るのに約1700万ドルから3億ドルほどかかるからである。代替たんぱくの商業化を進める上で、さらなるインフラの強化が必要だ。
[2025.6.4] [https://www.ingredientsnetwork.com/]












