横山香料では、食品の風味をエンハンスする天然香料製剤「ナチュアローム シリーズ」を展開している。同シリーズは、素材の風味や他のフレーバーとの相乗効果によって食品の風味をエンハンスするという、素材の持つ風味の底上げにフォーカスした新発想の天然香料製剤。昨秋には新たに柑橘系の「ナチュアローム シトラス」を上市した。
■爽やか+ボディ感の柑橘系「ナチュアローム シトラス」
「ナチュアローム シトラス」は、爽やかでありながらもボディ感のある柑橘系の香りを付与でき、柑橘素材のフレッシュな風味をエンハンスしながら甘い蜜感やピール感を付与できる。レモンをテーマとした製品が多くなる夏季用の製品開発にはおすすめ。
同品は柑橘系製品のほかにも、乳製品では爽やかな風味の演出ができ、スパイス風味と組み合わせると雑味を抑えて香立ちを際立たせるなどの効果も見込める。原料は植物のみで柑橘類は使用していないため、産地を限定した柑橘類を用いる製品にも使いやすい。柑橘類の価格が上昇している昨今、シトラス風味をサポートできる製品としても紹介している。
■シリーズ既存品も特徴的な4製品
ナチュアロームシリーズはそのほか、煮詰めたような柔らかく深い甘みを表現する「ブラウン」、華やかなリーフ系アロマの「リーフ」、みずみずしくフルーティな「フルーティ」、まろやかな乳味とコク深い乳脂感を付与する「クリーミア」を揃えている。
■今年も暑すぎる夏が来る!夏向けのフレーバーを紹介
同社では「ナチュアローム シトラス」をはじめ、夏向けフレーバーも様々に揃えている。
・「ミント」は好き嫌いが分かれやすいフレーバーだが、市場のニーズは高く、話題となることも多い。最近ではスポーツ系製品でも利用されている。
・夏のフルーツの代表格「スイカ」は、以前は製品への応用が限られていたが、パンや焼き菓子にも使われる機会が増えた。
・夏のフルーツという認識が高い「パイナップル」や、すでに定番化した「マンゴー」などトロピカル素材も人気。
■世界的な人気フレーバー「抹茶」
世界的な人気フレーバーに成長した抹茶。その一方で、原材料の不足や高騰が懸念されている。そこで同社は抹茶製品向けに、宇治抹茶を使用した「抹茶 強化パウダー」を紹介している。
「強化シリーズ」は1製品で味・色・香りを付与できる食品素材で、ペースト品やパウダー品を20種類以上揃えている。抹茶利用の製品開発はさらに活発化していることから、抹茶の色・味・香りが簡単に付与できる「抹茶 強化パウダー」の提案を進め、供給を伸ばしている。