『食品と開発』誌面から

希少糖アルロース「ASTRAEAⓇ」の腸ホルモン GLP-1促進を介した過食予防・耐糖能改善・抗肥満作用【食品と開発 3月号特集II-3】🔒

執筆者

食品と開発のアバター

松谷化学工業㈱ 山田 貴子


はじめに

現在、世界的に肥満や過体重が深刻な課題となっている。WHO(世界保健機関)の調査によれば、2022年の世界の肥満者(BMI30以上)は約9 億人に達し、1990 年と比較して約2倍に増加している。これは、世界の約8人に1人が肥満であることを示している。

日本においても肥満は看過できない社会課題である。令和6年度の国民健康・栄養調査によると、20~60歳代男性の肥満者(BMI25 kg/m2以上)の割合は 34.0%と増加傾向にあり、40~60 歳代の女性の割合は20.2%で横ばいとなっている。肥満に加え、高血圧・高血糖・脂質代謝異常が重なるメタボリックシンドロームは、心疾患や脳血管疾患といった重篤な疾患リスクを著しく高めることが知られている。

肥満症の発症および治療の阻害要因には、代謝要因、環境要因、行動要因の3つが挙げられるが、なかでも行動要因(過食・間食・早食い等)に大きく影響するものが食欲である。食欲は脳の視床下部でコントロールされており、日内リズムや睡眠、体温といった生理状態のほか、消化管などの抹消臓器から伝達される栄養素や消化管ペプチド、さらには五感からの情報が統合されることで制御されている。

本稿では、ゼロカロリー甘味料である希少糖アルロース「ASTRAEAⓇ」に注目し、消化管ホルモンであるGLP-1のリリーサー(分泌促進剤)としての機能を介した、過食予防・耐糖能改善・抗肥満効果について、最新の知見を交えて紹介する。

🔒この記事は雑誌に収録されています。

続きは『食品と開発』2026年3月号にてご購読いただけます。

食品と開発2026年4月号

【2026年3月号】特集Ⅰ/次亜塩素酸水(電解水)のネクストステージと開発動向
特集Ⅱ/GLP-1を指標とした食品機能研究

『食品と開発』誌面から

クルクミンの機能:GLP-1分泌促進作用の視点から【食品と開発 3月号特集II-2】🔒

GLP-1受容体作動薬が米国食品業界に与える影響とGLP-1を訴求した食品の動き【食品と開発 3月号特別レポート】🔒

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