『食品と開発』誌面から

日本人の食事摂取基準と日本食品標準成分表から科学的でお得な適塩を考える【食品と開発 12月号特集3】🔒

執筆者

食品と開発のアバター

東京栄養食糧専門学校 校長 渡邊 智子


はじめに

生きていくための必須栄養素の1つであるナトリウムの主な給源は、塩、しょうゆ、みそなどの調味料である。その推定平均必要量は、成人・高齢者では600mg/日(食塩相当量として1.5g/日)にすぎない。また、ナトリウムの過剰摂取は、生活習慣病の発症および重症化を招くなど健康障害のリスクを高めることが知られている。

一方、日本人の食塩摂取量の平均値は9.8g(男性10.7g、女性9.1g)であり、この10 年間では男女とも有意な増減はみられず、推定平均必要量との相違は大きい。ナトリウムの主要な給源である塩、しょうゆ、みそは、料理のおいしさに寄与する調味料であり、推定平均必要量では美味しい料理は作りにくい。また、みそやしょうゆは地域により主に利用される食品に相違があり、それが地域の郷土料理(食文化)に欠かせない。

減塩や適塩の言葉を散見する機会が増えている。それは、上述したように日本人の食事における最大の栄養課題が、「食塩の過剰摂取」であり国全体でその対応に取り組んでいるからである3)。そこで、しょうゆ、みそ、塩などの調味料業界も、創意工夫した様々な美味しい減塩製品を開発し販売している。

本稿では、日本人の食事摂取基準と日本食品標準成分表から、科学的でお得に適塩する方法(美味しく適塩)を考えたい。

🔒この記事は雑誌に収録されています。

続きは『食品と開発』12月号にてご購読いただけます。

食品と開発2025年12月号

【2025年12月号】特集/調理・調味における美味しさと適塩の両立

『食品と開発』誌面から

しょうゆからの食塩摂取と調理・加工におけるしょうゆの節塩効果【食品と開発 12月号特集2】🔒

⦅変わらぬ操作性とユーザーの安心を考えた包装機搭載型UVレーザーマーカー新発売⦆

関連記事

  1. 次亜塩素酸水(電解水)のネクストステージと開発動向 食物アレルゲン除去における各種次亜塩素酸水の効果 -卵白を例とし…
  2. 細胞性食品の規制と今後1 細胞性食品(いわゆる「培養肉」)の「実装」をとりまく現状と課題【…
  3. 食品と開発2025年9月号特集I-3 果物の安定供給へ向けた輸出入商社の取り組み【食品と開発 9月号特…
  4. 202506feature (4) なぜ今、キノコのお肉を開発するのか【食品と開発 6月号特集I-4…
  5. 印字装置・印字検査 食品表示変遷と賞味期限見直しで重要性高まる印字装置・印字検査【食…
  6. チョコレート 酵母エキスのカカオ原料代替への利用【食品と開発 12月号素材レポ…
  7. 今号注目の食品機能性特許 今号注目の食品機能性特許 吸収性コントロールに関する用途発明【食…
  8. 次世代フェムケア素材 renosorbシリーズ 発酵フラボノイド素材 RenoSorb™シリーズ―…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2026

PAGE TOP