『食品と開発』誌面から

リポソーム化粉末が拓く有用成分の生体利用率向上:吸収困難なビタミン・クルクミンの課題を克服するBart社の技術【食品と開発 11月号特集5】🔒

執筆者

食品と開発のアバター

東洋サイエンス㈱ 取締役ライフサイエンス2部 立花 英寛


はじめに

ポーランドに拠点を置くBart 社が開発したリポソーム化粉末シリーズ「Liposovit®」は、ビタミンC、ビタミンD3、ビタミンB12、そしてクルクミンといった、本来生体内利用率に課題を持つ有用成分の吸収性を飛躍的に向上させる革新的な技術である。

本稿は、これらの成分が消化管内で直面する安定性や吸収性の課題を概説するとともに、Bart社の独自の乾燥粉末化技術が、従来の液体リポソーム製剤の不安定性をいかに克服したかを詳述する。さらに、各成分の生体利用率が向上したことを示すin vitro試験、臨床試験、および物理化学的データに基づき、この技術の有効性と市場への影響を多角的に検証する。本技術は、単なる成分の効率向上に留まらず、機能性食品やサプリメントの処方設計、流通、そして消費者の製品体験を変革する可能性を秘めている。

🔒この記事は雑誌に収録されています。

続きは『食品と開発』11月号にてご購読いただけます。

食品と開発2025年11月号

【2025年11月号】特集/可溶化・安定化・吸収性向上素材と技術

『食品と開発』誌面から

食品安全リスクを消費者にどう伝えるべきか―第48回「食品添加物メディアフォーラム」開催

菓子製造における植物由来着色料の重要性【食品と開発 11月号素材紹介】🔒

関連記事

  1. Jersey cow 科学的アプローチとサステナブルな選択で選ぶプロテイン【フォンテラ…
  2. 細胞性食品の規制と今後2 細胞培養食品の安全性に係る諸外国の規制動向について【食品と開発 …
  3. 202506feature (1) プラントベース食品における加工でん粉の利用【食品と開発 6月号特…
  4. 食品と開発2025年9月号特集I-3 果物の安定供給へ向けた輸出入商社の取り組み【食品と開発 9月号特…
  5. 食品と開発 5月号特集4 食物アレルゲンコントロールⓇプログラム確立のための検査方法の考え…
  6. 食品用着色料の市場動向 明色化、安定性向上、輸出対応への取組みが活発化―食品用着色料の市…
  7. 減塩 ―減塩から適塩へ―醤油業界からの食と健康、そして文化をつなぐ新た…
  8. メシマコブ メシマコブ菌糸体MyoSSの筋肉ケア効果:「戻す×伸ばす」を支え…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2026

海外ツアー情報

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、セミナーなどツアーならではの企画もございます。

ナチュラルプロダクトエキスポ2025

2026年3月1日(日)~7日(土)

ナチュラルプロダクトエキスポ

アメリカ市場視察 ツアー

PAGE TOP