『食品と開発』誌面から

しょうゆからの食塩摂取と調理・加工におけるしょうゆの節塩効果【食品と開発 12月号特集2】🔒

執筆者

食品と開発のアバター

キッコーマン㈱ 研究開発本部 中島 文子


はじめに

栄養課題は、個人の健康のみならず、社会全体の持続可能性にも深くかかわる重要な社会課題である。現代においては、低栄養(やせ、発育障害、貧血、微量栄養素不足など)と過栄養(肥満、生活習慣病など)が同時に存在する「栄養不良の二重負荷」が世界的な課題となっている。これらの課題は、食環境の変化、経済格差、食習慣の多様化など、様々な要因によって引き起こされており、国や地域によってその様相は異なる。

なかでも、ナトリウムの過剰摂取は高血圧や心疾患、脳血管疾患、慢性腎臓病といった非感染性疾患のリスクを高め、食事に関連する死亡リスクのうち、最大のリスク要因である。ナトリウムの過剰摂取に起因する死亡数は年間189万人と推定されている。国連の定める持続可能な開発目標(SDGs)の一つに「目標3:すべての人に健康と福祉を」があるが、その中においても、非感染性疾患による死亡率を予防や治療を通じて減少させることが盛り込まれている。食塩摂取量を削減していくことがこの目標達成の近道の一つであり、減塩は世界全体で積極的に取り組んでいかねばならない課題である。

弊社でも食に携わる企業の責務として栄養課題の解決に向き合っており、本稿では、弊社が行ったしょうゆ由来の食塩摂取量の調査結果の一端と、しょうゆの節塩効果に関する研究について紹介する。

🔒この記事は雑誌に収録されています。

続きは『食品と開発』12月号にてご購読いただけます。

食品と開発2025年12月号

【2025年12月号】特集/調理・調味における美味しさと適塩の両立

『食品と開発』誌面から

Fi Europe 2025、フランス・パリで盛況裡に開催 ~プロテイン、コラーゲン素材に熱視線・新トピックスは藻類素材

日本人の食事摂取基準と日本食品標準成分表から科学的でお得な適塩を考える【食品と開発 12月号特集3】🔒

関連記事

  1. AIを活用した食品開発 食品産業の“勘・コツ・経験”をどうAIにつなぐか──食品AI実装…
  2. AIを活用した食品開発 食農特化AIが商品の新たな競争力を発掘 サステナだけでなく商品開…
  3. 出汁 だしの機能性~医療・介護領域における課題に対する新たな可能性~【…
  4. サジー 酸化安定性と吸収性を改善したサジーオイル-シクロデキストリン包接…
  5. 3Dフードプリンター 食品へのレーザー加熱調理と3Dフードプリンティング:最新動向と物…
  6. ヒトと組織のマネジメントから考える食品工場の衛生管理 食品衛生に必要な「清潔」はどうしたら実現できるか?〜食品製造現場…
  7. plant 健康食品の受託製造企業の動向【食品と開発 3月号市場動向】&#x…
  8. 次亜塩素酸水(電解水)のネクストステージと開発動向 食物アレルゲン除去における各種次亜塩素酸水の効果 -卵白を例とし…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2026

PAGE TOP