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特集 【カシス】カシス特有のアントシアニンに脚光

カシスは古くからアイケアの定番素材としてサプリメントに利用されており、末端ベースでその市場規模は50億円前後と推計される。近年では、カシス特有のアントシアニンが国内外で注目を集めており、血流改善、コラーゲン産生促進、筋肉痛軽減作用など新たな研究が進められている。10月24日、科学技術振興機構の研究成果最適展開支援プログラムに「カシス含有成分を用いた新規食品素材の開発」(弘前大・堀江香代氏)が採択されるなど新たな商品化に向けた動きも始まっている。カシスを取り扱う主要企業の動向、最新の研究データを紹介する。

■更年期サポート血流改善など、多方面での利用拡大に期待

カシス(ブラックカラント)は、ユキノシタ科スグリ属の灌木。果実は、ジュースやリキュール、ジャムなどの原料として利用される。爽やかな味と香りが特徴で、カクテル、リキュールとして高い知名度を誇る。

健康食品分野では、アントシアニン、ビタミンC、ミネラル、食物繊維などが豊富なスーパーフルーツとして、国内外の研究機関で眼圧上昇抑制に対する臨床研究が行われ、ブルーベリーと並ぶアイケアの代表的な素材である。日本緑内障学会では「緑内障の進行抑制」に関するカシスの有用性が発表されており、『カシス-i EX』(森下仁丹)や『ビジョンスマートスプリーム』(日本ジャストザベリーズリサーチ)など眼科クリニックで販売されるサプリメントも多い。

また近年では、カシス特有のアントシアニンがもつ機能性が注目され、血流改善や、コラーゲン、エラスチンの産生促進、筋肉痛軽減作用などの新たな研究が進められており、冷え対策、内外美容、スポーツニュートリションといったジャンルでの商品提案も見られる。

健康食品分野におけるカシスの市場規模は、末端ベースで約50億円と推計される。医療機関では、眼科のほかアスリート専門のスポーツドクターの利用が増えており、プロスポーツチームに採用されるケースも。自然食品専門店では、『醗酵カシス』(ジャフマック)などドリンク品が堅調なほか、デーツやゼリータイプの新商品も見られる。

また通販ルートでは、11月より野草酵素が『ピントくるカシス』の発売を開始。売上高100億円を超える同社の参入が市場のアクセルとなるか期待が集まる。

■科学技術振興機構の支援プログラムに採択

カシスに含まれるアントシアニンは、デルフィニジン配糖体である「デルフィニジン-3-ルチノシド(D 3 R)」と「デルフィジン-3-グルコシド(D 3 G)」、シアニジン配糖体の「シアニジン- 3 -ルチノシド( C 3 R)」、「シアジニン- 3 – グルコシド(C 3 G)」の4 種類で構成されている。そのうちD 3 R、C 3 Rはカシス特有の成分でブルーベリーやビルベリーには含まれていない。

昨年の日本抗加齢協会フォーラムでは、新潟薬科大学の松本均教授が「D 3 Rは、一酸化窒素の発生を促し、筋肉の緊張を和らげることで、血流改善を促す。緑内障や軸性近視の予防効果が期待できるほか、肥満、糖尿病などの生活習慣病の予防効果、神経細胞保護効果によるアルツハイマー型認知症の予防などが期待できる」と述べ、カシス特有の機能性について言及。

業界団体の日本カシス協会は、今年7 月より、神戸学院大学大学院の水谷健一教授を中心に「カシスアントシアニンが血管老化に果たす予防的効果の解析」を開始した。

 

 

本記事の続きは「健康産業新聞 1680号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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