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DSM、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」のビタミンプレミックスを拡充

DSMは、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」に沿ってデザインされた新タイプのビタミンプレミックス「RD-2020」を開発し、このほどサンプルワークを開始した。30~40歳代男女の1日推奨量等を参考にしたプレミックスで、ビタミンDはフレイル(虚弱)予防の観点から引き上げられた8.5μg/日を参考に増量した。従来品よりも少ない200mgの配合で1日量を満たすビタミン11種類をバランスよく摂取できる。

DSMは水溶性・脂溶性ビタミン13種類を供給する世界で唯一のビタミン総合メーカー。日本では用途に応じた様々なビタミンプレミックスを販売しており、スタンダード品として11種類のビタミンについて「日本人の食事摂取基準」(2010年、2005年)の成人男性の1日摂取量を満たす「RD-2010」「RD-2005」(300mg/日)のほか、2015年の栄養素等表示基準値に合わせた「NRV-2015」(200mg/日)を展開してきた。

新商品「RD-2020」は、すべて自社で手がける水溶性または水分散性のビタミン原料を使用。プレミックス専用のシンガポール工場で製造し、安定供給できる体制を整えている。11種類以外のビタミン(ビタミンK2、ビオチン)、および亜鉛等のミネラルの配合も可能。アプリケーションに応じた各種ビタミンおよびその他機能性素材の安定性や配合禁忌などを考慮したカスタマープレミックスも提案する。

ビタミンプレミックス市場は、使い勝手の良さも相まって堅調に推移しており、ビタミン系栄養炭酸飲料などに加え、ゼリー、シリアル、バータイプ食品、完全食など利用の幅が拡大。各ビタミンを単品で計量して利用する場合に比べ、簡便かつ正確に配合できるなど現場での作業性・利便性が向上するため、そのニーズは手堅い。近年は人手不足問題に対する省力化・オートメーション化が進み、プレミックスを採用するケースも多い。

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