『食品と開発』誌面から

なぜ今、キノコのお肉を開発するのか【食品と開発 6月号特集I-4】🔒

執筆者

食品と開発のアバター

ユキグニファクトリー㈱ 経営企画本部 副本部長 兼 IR・広報部長 岩谷 俊一郎


はじめに

当社は、まいたけの大量人工栽培技術を確立し、1983 年に創業した。創業以来、まいたけだけでなく、エリンギ、ぶなしめじといったキノコの生産を行いながら拡大してきた。

主な生産センターの所在地である新潟県南魚沼市は、国内有数のコメや日本酒の生産地である。豊かな食が生まれるのは、この地域の自然の恵みの賜物である。豪雪地帯と言われる南魚沼では、冬は寒さと積雪で厳しい自然環境に晒されているものの、春になると降り積もった雪は、雪解け水となり大地に浸み込み平野を潤す。豊富な水は、我々に自然の恩恵を与えてくれる。当社も、この自然の恩恵を受けながら、生産を続けてきた。近年では、マッシュルーム、本しめじ、はたけしめじといったラインアップも加わり「プレミアムキノコ総合メーカー」として、さまざまな高品質のキノコを提供している。

当社は、キノコを作り40数年になるが、キノコは未だに解明されていないことが多く、無限の可能性を秘めた食材である。この可能性を引き出し、製品として社会に還元していくことが我々の社会貢献であり、使命だと考えている。これまでは主に生キノコの生産を行ってきたが、生キノコにとどまらず、さらなる可能性を体現し、地域や事業領域の枠を超えてキノコを新たな形で提供していくことを目指している。

当社は、まいたけをはじめとする国内の既存事業の強化だけでなく、海外市場や新規事業など新たなエリアに向けて展開すべく、2025年4月1日に「株式会社雪国まいたけ」から「ユキグニファクトリー株式会社」へと社名変更を行った。新たな社名・商品ブランドのフラグシップとして、同年2月18日には、新たなキノコの可能性を体現した商品「キノコのお肉」を発売した。

🔒この記事は雑誌に収録されています。

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食品と開発2025年6月号

【2025年6月号】特集 Ⅰ/原料の供給問題に備えた代替ソリューション 特集 Ⅱ/細胞性食品の規制と今後

『食品と開発』誌面から

消費者庁 食品表示の一部デジタル化、産業横断レジストリーとの連携にも言及 -第4回食品表示へのデジタルツール活用検討分科会開催-

国内唯一・過熱水蒸気を利用した造粒装置

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■2025年予定
・12月1日(月)~8日(月)
Fi Europe/ルサッフル社訪問/欧州市場調査(パリ、ブリュッセル、ロンドン)

■2026年予定
・3月3~6日 米国
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